学校給食と牛乳

「予防医学ニュース」にサイトに山田豊文さん(杏林予防医学研究所所長)の記事、「京都市が決断した学校給食の改革案」が掲載されていた。京都市が、小学校給食での和食比率を上げるのと同時に、給食で出されてる牛乳についても検討することを評価している内容だった。山田さんは、『骨を丈夫にしたかったら、子どもに牛乳を飲ませるべきではない。日本以外の先進国では、これが常識なのです。』とも記している。

 この情報は京都新聞に掲載された「小学校給食を和食中心に 京都市教委、来春に検討委」がニュースソースで、『週1回あるパン食をやめて米飯にし、一緒に出される牛乳の取り扱いも考える。みそ汁や漬物、和食の主菜を中心にした献立を目指す。』とあった。

 牛乳を飲むと、骨が丈夫になる。牛乳がないと栄養バランスが取りにくくなるなどが給食で牛乳を飲む理由と良く聞く。一般社団法人日本乳業協会のサイトでは『1回に飲む量に含まれるカルシウムの量が多いことと、他の食品に比べて吸収率が高い』とあり、カルシウムを摂るには牛乳がよいとの理由を説明している。
 一方で、GHQ(連合国軍総司令部)の要望で始まったもの。佐藤章夫山梨医科大学名誉教授のサイト、「生活習慣病を予防する食生活」では、酪農振興のための行政と乳業界の癒着、牛乳をよく飲む国ほど骨折が多く骨粗鬆症の予防にならないなど多くの問題点が指摘されている。
 
 また、ニューヨーク市では、主に肥満対策として学校給食から牛乳をなくし、他の州でも規制をしているという(マクロビオティック健康相談室の『ニューヨーク市の学校給食から牛乳が消える デヴィッド・M・ハーゼンホーン』)話もある。

■武蔵野市の場合

 給食に牛乳でいいのかとの課題については、これまで武蔵野市議会で取り上げられたことがあり、そのさいには、学校給食法施行規則に基づき、牛乳給食を実施すると届け出ているため、牛乳にかわるものを出すことは難しいとの答弁だった(2005.03.23 : 平成17年度予算特別委員会)。牛乳が基本ということで、今のところ、京都市のような方針変更は聞いていない。

 しかし、現在の武蔵野市の学校給食の献立を見ると、全てに牛乳ではなく、ヨーグルトや麦茶にしていることや出さないことも行っている。いわば現実的な対応をしているのだろう。

 給食と牛乳について、どちらの主張が正しいのか現状では判断はできない。
 牛乳は私の好きな飲みもののひとつだが、パンにならまだしも、ご飯には一緒に欲しいとは思ない。成長期の子どもと条件は違うとはいえ、和食に牛乳が付いてくるというのはおかしな取り合わせだ。
 食育重視となれば、これまではそうだったから、通達で指示されているではなく、本当に食として牛乳がいいのか。必要ならどの程度の量で、どのような食に合うのかを考え直すことも必要だと思った。