26年度予算 一次査定の状況

新年、あけましておめでとうございます。昨年はいかがお過ごしでしたでしょうか? 今年はより幸せになれる年にしたいですね。
 さて、今日から仕事始めの人が多いかと思います。本ブログも正月気分を脱して、今日から今年のスタートです。
 一回目の話題としては、今現在、編成が行われている武蔵野市の来年度予算についてです。

 武蔵野市も含めて多くの自治体では、半年以上も前から翌年度の予算編成をスタートさせており、武蔵野市のサイトでは、次のような編成過程と説明している。

10月後半 
 予算編成説明会を開催
 予算編成方針を各部に提示

11月後半
 予算要求書提出
 財務部長査定を実施

12月中旬
 第一次予算内示(財務部長査定内示)

1月中旬
 市長による最終予算査定

 
予算の編成方針は、すでに公開されており、この方針に沿って進められることになる。実際には、各部内で8月末までに予算の概算を決めていくので、8月頃から翌年度の予算がスタートしている。ここに、通常は9月に開会される議会の決算特別委員会での意見や指摘事項が反映されての予算案へとなっていく。

■予算編成の特徴

 編成方針は、平成26年度予算編成要綱に書かれている。詳細はご覧いただくとして、いくつか、26年度予算の特色が垣間見ることができる。

 例えば、現状の在籍状況については『経常収支比率は90%に達しようとしており、財政の弾力性は失われつつある。今後の都市基盤・公共施設の更新を見据え、本格的な更新時期を迎える前に財政支出をスリム化し、社会情勢の変化を踏まえた新たな公共課題にも備える必要がある』。
 歳入については、『転入者の増加による一時的な増は見込まれるものの、個人所得の伸び悩みや消費増税による影響等により、今後大幅な増収は望めない状況』。
 歳出(事業費などの支出)については『待機児童対策や市民の防災・安全対策などの喫緊の課題解決』とあるなどだ。

 ざっとまとめてみると、人件費など固定経緯の割合が高くなり、新規事業がやりにくくなってきている財政状況に加え市の収入である歳入は増えないという厳しい財政だが、緊急課題である待機児対策や防災・安全対策はやる、となる。財政状況が厳しいので、待機児対策などの財源は、『経常経費の更なる縮減』だけではなく、『特に、相当期間を経過した事務事業はサンセット方式により、その目的、意義、効果等を点検し見直す』ことや『補助金等については、行政効果等総合的視点から継続的な見直しを行い(中略)なお、補助金の増額は、政策的補助を除き原則として認めない。特に、各種団体等に対する補助金については、補助事業等の計画、収支予算等を十分に把握し、必要額を適正に見積ることとともに、運営費補助については事業費補助への転換を促すこと』とあるように、長年続けてきた事業や補助金が本当に必要なのか、成果がでているのかを見直して必要性がなければ、廃止や縮小をすることを指示している。

■一時査定では前年比14億の増

 現状での予算編成(一次査定)は、総務費や民生費などの目的別と人件費や維持補修費、委託料費などで分けられる物件費で概要が示されている(平成26年度予算編成状況についてのページの「平成26年度予算査定の状況について」参照)。
 目的別の金額でみると、民生費が最も多く約240億円。一次査定での合計予算額592億円の約4割になっている。この割合は例年と同じだ。民生費は福祉関係や待機児対策を含めた保育関係などの費用。高齢化か進むことでさらに増えることが想定される費目で、どこまで増えるのか、減らすことができるのかが社会的な課題ともいえる。

 他には総務費が前年比で約6億円削減、消防費の約1億円が削減され、衛生費が約12億円増、教育費の2億円増が特徴となっている。消防費はクリーンセンターの建替え、教育費は桜野小学校校舎増築があるので増えるのだろう。

 予算額合計では、前年比14億円増えているので、上記のような財政状況から考えれば、費目ごとにさらに削減がされるはずだ。

■課題はまだ残る
 
 このように公開することは、私が主張してきたことでもあるので歓迎したい。
 しかし、廃止や縮小されるのは何なのか。具体的な事業や補助金が、予算案になって突如として分かり、対象となる市民から何も聞かされていないと言われてしまうのが、これまでの市政の課題だ。

 ここをどのようにクリアするのかが、じつは問われている。市民から考えれば、具体的なことに最も関心が高い。今後、具体的な事業名や補助金を公開し、市民意見も取り入れるようにすることがこれからは求められている。

 このことは議会が担うべきと考えることもできるが、市民意見を聞く、議会が独自調査し査定をしたうえで判断するとなると、現状の審議日程ではまったく足りなくなる。議会日程を再考することになる大きな課題だ。本来はこのほうが良いとは思うが、そうなると、議会審議のあり方を考え直すことにもなりそうだ。

 何はともあれ、公開されている情報は活用しなくては宝の持ち腐れ。後悔しないために使いたいものだ。

 今年もよろしくお願いします。