学童クラブ 高学年での利用希望は55% 子育てニーズ調査から(2)

「武蔵野市子ども・子育て支援に関するアンケート」には、4年生以降の学童クラブのニーズについての調査項目もあった。
 武蔵野市の学童クラブは、おおむね10歳以下(小学3年まで。武蔵野市は障がい児は4年まで)を対象としていたが、法律が改正されたことで、平成27年4月から6年生までが対象になる。単純に考えれば、対象年齢が倍になるのだから、学童クラブに入所を希望する児童は増えることになる。現在でも定員を超えている学童クラブがあり、今後をどうするのか。現在はいない待機児が出てしまうのか、それとも各地で問題になっている大規模化クラブになるのか。あと1年と少しで訪れるこの大きな問題を考えるうえで重要な項目だ。

 このアンケートは、小学生児童保護者向けに行われたもの。調査票送付数は1200件で回答数は650件(回答率=54.2%)。以下の数字の分母は650になる。

gakudou2gakudou3

■学童利用者の55%が高学年でも利用を希望

 この中で、子どもが小学1~3年生の保護者へ向けた項目に「現在、学童クラブを利用していますか」があり、回答数は92となっていた(対象が1~6年生の半分と考えると分母は。325)。約3割の児童が学童クラブを利用していることになる。

 同じ対象者に向けて、「小学校高学年(4~6年生)になったら、放課後の時間をどのような場所で過ごさせたいと思いますか」の項目があり、学童クラブと答えていた数が51となっていた。55%の保護者が学童クラブを利用したいということになる。

 武蔵野市の学童クラブの総定員は、735人(※1)。在籍しているのは、約630人だ(月により在籍者数が変わるので平均。※2)。この630人へ単純に4~6年生でも保護者が利用したいと考えている割合の55%=約347人を足すと1082人となり、定員を大幅に超えてしまうことになる。gakudou

■定員を守るか、大規模化か

 もっとも、保護者が行かせたい気持ちと子どもが行きたいと思う気持ちは別だろう。何よりも、行きたくなる学童クラブの育成内容になっているかの根本的な課題もあるが、このことは別として、55%が単純には入所希望数とは考えられない。しかし、希望者がある以上、対策は必要だ。

 定員以上の希望者があった場合、現在は要綱で約1割増しまで受け入れているが、全員を入所させるのか。そうなると指導員の目が行き届なくなる大規模化の問題や育成環境の悪化が考えられてくる。
 それとも、点数をつけて定員を守っていくのかの岐路にたつことになる。この場合、現在はいない待機児が発生してしまう。
 もしくは、新たな育成室を設けるかだが、この選択肢の場合、学校内にあるクラブがほとんどなので、早急に動かなくてはならない。

 このことは、今年2月の一般質問で提起をしているが、市としての具体策は現状では見えていない。このニーズ調査の結果で判断すべき時期になっている。あと、一年と少しで現実になる問題、早急に考えないとならない。

 例えばだが、施設拡充をしないのであれば、現状の施設で児童一人当たりの面積1.65㎡(国の指針)から定員を見直すこと。そのうえで、最終的には、高学年の児童は定員がいっぱいになれば待機になるような「学童クラブ入会審査基準入所」の策定が必要ではないだろうか。また、あそべえ(全児童対策事業)でも対応ができないかも同時に考える必要がある。

 市は当然ながら考えているとは思うが、もう一つの課題として、学童クラブを利用している保護者や現場を預かる指導員が、どのように考えているのかが見えないのも気になるところだ。

※1 市立学校12校にある公設学童クラブ数。他に民間学童が3か所ある

※2 平成24年度事務報告書/子ども家庭部より

画像はアンケート結果の速報。当日、傍聴者に配布された資料から
議事録が公開されていないので、この速報は12月25日現在でまだ公開されていない。

【参考】
第3期子どもプラン推進地域協議会会議要録について

保育があれば仕事を続けたか? 子育てニーズ調査から(1)