ムーバスは赤字 消費税増税で料金はどうなる?

 24年度のムーバス(武蔵野市のコミュニティバス)の収支が24年度決算審議資料にあった。武蔵野市に限ったことではないが、収支は赤字だった。関東バスと小田急バスに運行を委託しているがトータルの赤字額は、5639万5201円(※)だった。

 バス会社ごとの24年度収支は以下だった。

  【ムーバス運行収支】

●関東バス
 運賃収入 1億4577万1556円
 運行経費 1億8157万1902円
  差引  -3580万346円

 輸送人員 158万3217人

●小田急バス
 運賃収入 9871万8504円 
 運行経費 1億1931万3359円
 差引   -2059万4855円

 輸送人員 106万7005人

 経費の中には、バス車体の減価償却費(関東バス=約1426万)、小田急バス=約1175万円)が含まれているので、運行だけの収支で考えれば、赤字額は減る。ムーバスは、交通空白地域の解消や福祉的な意味があるので大幅な黒字になる必要はない事業だ。そもそも、走る区間が黒字になるのであれば、民間会社が運行するだろうから黒字になるような路線ではないと考えれば多少の赤字は致し方がないと言える。しかし、今後の税収増が見込めないことを考えれば今以上に赤字を増やすわけにはいかないだろう。

 ムーバスは、路線を増やしたことで赤字が増えてきている。消費増税のことも考えると今の料金でいいのか。今の路線でいいのかとなるはずだ。市は、これまで武蔵境駅周辺の踏切がなくなり南北交通が可能になれば路線を見直すと答弁してきているが、具体的な動きは見えていない。

 このことを決算審議のなかで質問をしたところ、100円で乗車できることがスタートだったこともあり、来年の増税で料金を変えることは考えていないとの答弁だった。だが、消費税が10%になった場合には考えるべきではないだろうか。西東京市では今年から150円に値上げしている。路線を減らして赤字を少なくする、もしくは料金を上げるか、考える時期に来ている。

(※ 赤字額には小金井市と三鷹市分を走行している区間分の赤字額、約400万円を含む)