三鷹駅近くの中町駐輪場は「知識集約型産業」に!?

 邑上市長の所信表明の後、各会派からの代表質問が11月22日の本会議で行われた。今後、任期の四年間を含めた展望への所信であり単年度予算のように個別具体的なことが示されていないこともあり、具体的な論争にはならなかったが、いくつか、今後を考えるうえで重要なポイントがあったと思う。そのひとつが三鷹駅北口にある中町暫定駐輪場の今後についてだ。


所信表明として市長は、『中町暫定駐輪場として利用している市有地については、民間活力も導入しながら、知識集約型産業の誘致なども含めて活用方法を検討します』と述べていた。
 これに対して、知識集約型とは具体的にどのよう施設なのか? 公共施設は入れないのか? 吉祥寺南口再開発が優先と考えていたが三鷹を先に行うのか? などの質問が相次いだ。答弁では、大学や研究機関などを想定している。公共施設としては文化会館と同じ程度の施設が可能であり文化会館の建替えも考えたが、文化会館が築30年程度とまだ使える状況なので想定できない。今後、方向性を考えるためにたたき台を出したい。この用地は暫定として使っているもので優先順位が変わったのではなく、最優先される駐輪場として使用している、というものだった(正式には議事録参照を)。

 場所はここ(東側にも駐輪場はあり)

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 駅の至近距離にあるのに平置きの駐輪場ではもったいない、もっと活用すべきとの意見は、議会を含めこれまでにも多くあった。しかし、具体的な提案がないのも事実だ。
 市は、大雑把な表現で言えば、公共施設を今以上に作らない、作るなら既存施設を減らすという基本方針を持つため、公共施設を作るとは考えにくいが、では何なのかが見えていないのが現状だろう。
 邑上市長は選挙時のマニフェスト、『8つの約束』のなかで三鷹駅北口については、『中町駐輪場の1000坪の市有地は、民間活力の導入等により、駐輪場機能を含む新たな産業拠点等の整備をめざします』と書かれている。市の単独での何かを作るという時代でもなく民間と連携することは必要だと思うが、では何なのか。一般的に考えられるのは、高層階をマンションにして低層階を公共施設や商業施設にするというものだが、果たしてどうなるかが見えていない。
 答弁を聞いていると、市長任期の四年で建設に動くのではなく、調整計画(平成28年度からスタート。平成26~27年で議論予定)で検討することになりそうだ。今後、第一歩が動き出すのだろう。
 武蔵境駅北口が大きく変わりつつあるなか、三鷹駅北口の将来像を考える意味でも重要なのが中町暫定駐輪場の今後の姿だ。「知識集約型」施設が、経済政策のなのか、人口を増やすことや集客効果を狙うのかなど目的を明確にすることも必要だと思う。具体案がないので議論はし難いが、これからの動きの一歩となったのが、今回の所信表明なのかもしれない。