民主党政権 失敗の検証

 民主党の自治体議員に幹事長から『民主党政権 失敗の検証』(日本再建イニシアティブ著・中央公論新社)が送られてきた。今後の民主党を考えるうえで参考にして欲しいとの趣旨の手紙も入っていた。遅すぎじゃない? とは思うが、検証は次につながるはずで、考えることは、いいことだと思う。

民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)
日本再建イニシアティブ
中央公論新社
2013-09-21


 民主党政権の失敗は党内抗争に明け暮れ、政党としての体をなしていなかったこと。マニフェストの精査が行われておらず、票目当てになっていたこと。どのように決定されたのか、プロセスが不明確で自治体議員を含めた党員の意見を反映しようとする姿勢がなく、それが結果としてまとまりをなくしたように思っている。ざっと読んだ範囲でしかないが、この本でも指摘されており、理念を現実にする経験がなく、やろうとする前に党内抗争になってしまったことがやはり大きな課題だったようだ。稚拙と批判されていたが、そのとおりなのだろう。小沢一郎さんがいたことで、強引に進められたとする一方で、残っていれば優先順はあるにしても、もっとマニフェストが進んでいたかもしれないとの記述には考えさせられた。

 政権政党にすり寄ったり、なんでも反対ではなく、正々堂々と議論で政権党に対峙できる政党になれるか。政権党が失政を行った場合の受け皿、それも、国民に信頼される政党として民主党が再生できるかが今問われていると思う。失敗を糧に、次へと活かすことが問われている。
 民主党がなれるかどうかは別としても、政権交代が可能な政党は必要だ。問題は、検証結果を真摯に受け止めて改善を民主党が実行できるかだ。その動きが今の民主党に見えていないことが、どうなのだろうと思っている。本を送ってきたことが、そのひとつになってほしい。自治体議員で何ができるかは別として、参考にしたい一冊だ。