武蔵野市の学童クラブで、また食物アレルギー

 武蔵野市の学童クラブで出されたおやつが原因で、児童が食物アレルギー発作を起こしていたことが分かった。幸いにして児童は回復し、現在では通所しているという。おやつが原因となる食物アレルギー発作は今年3月にも起きている。再発防止をさらに強化することはもちろんだが、そもそものおやつについても考えるべきだ。


gakudou 市は、3月に食物アレルギーが発生した後、指導員への研修を行い対応マニュアルも作成している。報道によると、マニュアルでは複数の指導員がおやつの材料をチェックすることにしていたが、他の指導員が見つからなかったため、
ひとりだけのチェックで済ませていたという(朝日新聞11/21 むさしの版)。市は今後、今回のことを重く受け止め、根本的な原因を究明し再発防止策を取りまとめ、議会へも報告をするとしている。

■父母会まかせではなく、カリキュラムに

 再発防止策をさらに作ることは当然としても、前回の時にも指摘しているように、そもそものおやつを考えるべきだ。おやつは市が学童クラブの育成カリキュラムとして行っているのではなく、父母会が行っている形式だ。そのため、おやつ代は父母会が集め、指導員に代金を払っており、市内12ある学童クラブのおやつの内容は異なっている。生協で購入するクラブもあれば、近所のスーパーで購入する例もある。さらに、手作りでのおやつも行われていない。内容だけではなく、この形式では何かがあれば、責任は父母会も問われることになる。このことをもっと考えるべきだ。
 現在はどうか分からないが、以前から正式なカリキュラムにおやつを位置づけて欲しいと父母会の連合組織である武蔵野市学童クラブ連絡協議会(学童協)は市に要望を続けてきているが、なんら動きは出ていない。安心なおやつを出せるよう、正式にカリキュラムにすべきだ。

 学童クラブ(学童保育)のおやつをカリキュラムにしているのか多摩の26市で比較してみると、代金の徴収を育成料(保育料)と一緒に行うことでカリキュラムとして位置づけているのが14市だった(三多摩学童保育連絡協議会調べ。2012年度調査)。父母会で行っているは12市。圧倒的とは言えないまでも少数派だ。おやつはどうあるべきか。何よりも、食育を推進している武蔵野市として現状の内容でいいのかも含めて、早急に再考すべきだ。

 【多摩地域のおやつ代徴収状況とおやつ代一覧】

○ 八王子市 保育料に含む
 立川市 私費で別途1500
 武蔵野市 父母会別、平均2070
 三鷹市 私費で別途1500
 青梅市 私費で別途1500
○ 府中市 公費で別途1800
 昭島市 私費で別途1500
 調布市 私費で別途1500
 町田市 私費で別途1500
○ 小金井市 保育料に含(日額80)
○ 小平市 保育料に含む(2000)
○ 日野市 保育料に含む(日額65)
○ 東村山市 保育料に含む(日額60)
○ 国分寺市 保育料に含む(1500)
 国立市 私費で別途1800~2000
○ 西東京市 公費で別途1000
 福生市 私費で別途1000
○ 狛江市 保育料に含む
○ 東大和市 公費で別途1500
○ 清瀬市 公費で別途日額100
○ 東久留米市 保育料に含む(日額80)
○ 武蔵村山市 保育料に含む(1500)
○ 多摩市 保育料に含む(2000)
 稲城市 父母会別、1700~2700
 羽村市 私費で別途1500
 あきる野市 私費で別途1200

※○は保育料に含み市のカリキュラムにしている)
※数字は円。八王子市は運営形態が複数あるので額は不明

【参考】
NHK NEWSWEB 東京・武蔵野 またおやつでアレルギ

武蔵野市プレスリリース

画像は議員向けの配布された資料