オリンピックが決まり外環地上部も動くのか

 11月7日にあった外環道路地上部街路に関する話し合いの会を傍聴した。内容は相変わらず。本線が地下に計画変更したのになぜ地上部の計画が残るのかなど、住民委員からのそもそもの質問へ都や国からの回答が明確でないまま多くの不満、疑問がさらに積もり続けていく状況だった。質問と回答、議論との流れにならない中、東京オリンピックに間に合わせるために建設を進めるのか、との質問もあった。


会は煮え切れない内容だったが、興味深かったのは、本線を作る国の委員が振動や騒音などで住民に迷惑をかけるため地上から大深度(地下40m)に変更したと発言したことだ。住民委員からは、それならなぜ地上部(外環の2。都が施行)を作る必要があるのか。国か都へアドバイスをすべきではないかとの発言もあった。この後は都から何の発言もなく、話は進まなかったが、最も大きな矛盾があらためて示されたと思った。

 そして、他の住民委員から2020年に東京オリンピックが決まったことで、外環道路の建設はより進むのかの質問があった。
 報道によると『2014年度での本格着工に向け準備を急いでいる』とされ『20年7月の東京五輪開催が決定したことで、現在の20年度を予定する完成時期が前倒しになることも予想される。技術的難易度が極めて高い大規模プロジェクトのため、工期短縮も施工者選定の大きなかぎとなる模様だ』(建設通信新聞 2013-09-13/外環(関越~東名)大深度地下トンネル本体4工区の施工者を来春決定)というのが現状だ。オリンピックには間に合わないという意見も聴くが、どうやら急ピッチで間に合わせようとしているのだろう。

 本線は現実に動き始めているが、地上部の外環の2も、オリンピックでなし崩し的に動いてしまう可能性は否定できない。都の委員からは、物理的に無理との発言があり、この発言だけで判断すれば急激には進みそうにないように思う。用地買収も終わっていないことを考えれば当然のことだ。
 しかし、オリンピックは気になるポイントだ。廃止を含めて協議するのがこの話し合いの会であったはずなのに、都からは必要論しか示されず廃止の検討はまったくされていないからだ。話を聞いた、協議したというアリバイ作りになり、何かの時点で急発進してしまないかとの不安は残る。今後も注目が必要だ。

※発言内容については聞き取ったもの。正確には後日出される議事録をご参照ください。