下水道料金値上げへ

 11月11日の市議会建設委員会で武蔵野市下水道事業検討委員会の答申、「下水道経営のあり方について」の行政報告があり、現状の下水道料金のままでは、下水度施設の建設費などの市債(市の借金)を賄えなくなるので、段階的に利用料の改定、つまり値上げを行いたいとしていた。



 市の説明によると値上げは、現在の下水道料金のままでは平成26年度から費用が不足(赤字)し平成45年度には累積で約30億円が足りなくなる。特に新規施設を建設したさいの市債(借金)返済への充当する費用が不足することが理由だ。今後さらに、武蔵野市の下水も含めた広域の下水処理施設を新設する計画もあり、これも含めれば費用はもっと増えていくとしていた。

 武蔵野市の下水道料金は、23区や多摩の他市と比較すると安価になっている。クロダソフト自由帳「東京都 市区部 下水道使用料」によれば、『府中市・福生市・三鷹市・羽村市・小金井市・武蔵野市、この6市の下水道使用料の安さは全国レベルの安さで、 全国(の市)で下水道使用料をランキングしても、安い順の上位10市にランクインする』のだそうだ。
 同サイトには自治体ごとの実際の下水道料金も記されているので下記に一部を転載してみたが、確かに安い部類に入っている。

 なぜ安いかについては、施設などの建設費用を本来は下水道使用料を充てるべきだが一般会計から充てていたためとしていた。下水道は本来、使った人が使った量に応じで負担をすべきものなのに、使わない人も含めた全市民の税金(一般会計)から支払っていたために安かったというわけだ。今後の市政経営から見ても、このようなことは問題だとしていた。

 下水道料金は、昨年4月に改定されている。料金は4年に一度を基準に改定しているので、次回、平成27年度の改定で値上げとなる見込みだ。具体的にどの程度の値上げになるかは、来年度に検討するとしており、今現在では不明だ。

■実質的には負担増

 下水道は使った人が負担するのが原則なのは理解できるが、武蔵野市のような土地では下水道を使わないという選択肢はない。全市民が公平に利用する社会資本と考えれば税金(一般会計)で負担することはおかしな理屈とは言えないのではないだろうか。一般会計からの繰り出しを減らすとはいえ、繰り出し分の税金が減るのではないのだから、市民的に見れば財布から出ていくお金は増えることになり、負担増になる。
 と考えれば、下水道料金値上げで増えた収入をどのように使うのか。そのことによって、結果的に市民にどのようなメリットがあるのかを分かりやすくする必要もあると思う。下水道料金は確かに安いのも事実なので単に値上げ反対と私は考えないが、持続可能性をどのように分かりやすく示せるのか、今後の論点になりそうだ。

【参考】

都内の区市の安い下水道料金のベスト10
(2013年11月8日現在、使用料=20m3での月額料金。クロダソフト「全国水道料金表DB」→東京より

1 府中市  867円
2 三鷹市  882円
3 福生市 1,008円
4 小金井市 1,102円
5 武蔵野市 1,102円
6 羽村市 1,125円
7 調布市 1,218円
8 昭島市 1,286円
9 立川市 1,344円
10 武蔵村山市 1,348円

【資料】
2013年11月11日建設_下水道事業検討委員会答申について.pdf