議会基本条例を使っての改革  ~東村山市議会議会報告会~  

東村山市議会は、議会基本条例(案)について市民の意見を聞くために、議会報告会を開催した。三回行われたがそのうちの10月25日にあった東村山市議会の議会報告会に参加をしてきた。

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報告会には東村山市議会議員の全員が出席。条例(案)の内容を議員が説明した後で質問を受け意見交換をする内容だった。

 条例(案)は、東村山市議会のサイトにあるのでご覧をいただきたいが、説明や質問を聞いて思ったのは、詳細が煮詰められておらず、今後に検討することが案外と多いなということ。
 例えば自由討議の規定があるが、どのように議会の運営を行うのか。通年議会も議題になっていると発言していた議員がいたが、まだ決まっていないとの回答だったこと。議会基本条例と同時に市が策定を進めている自治基本条例との整合性も考えられていないことなどだ。説明では、この12月議会に上程するとしていたが、あとひと月程度でこれらの詳細を煮詰めるのはかなりハードだろうと思ったほどだった。

 しかし、質問や意見交換での内容を聞いていると全員協議会や議会運営委員会が公開されていないこと、委員会の質問が事前通告性であることなど武蔵野市議会などとは議会運営が違っていることが分かった。このことを考えると、細かな運営をひとつひとつ変えるのではなく、理念を明確にしてやるべきことを定めていくといった根や幹の部分から改革を進めようとしているのだと思う。
 議会基本条例は、議会がこのように活動すると明確化するとともに、制定後も含めてやるように縛るもの。どのような議会にするのかの道具であると考えれば、達成した改革内容を条例にするのではなく、条例を制定することによって改革していく手法もありだな、と思った。制定することが目的ではないからだ。
 そして、条例(案)の前文には『信頼される議会であり続けるため』と書かれていた。この言葉は重い。この言葉を達成することが、市民福祉の向上とともに多くの議会に求められていると思うからだ。

 東京都内で議会基本条例を制定している議会は、多摩市議会と調布市議会のみ(自治体議会改革フォーラム調べ。2013年7月現在)。いくつかの議会で制定の動きはあるが、制定していない議会へ今回の東村山市議会の動きが影響しそうだ。