待機児ゼロの可能性

 武蔵野市の保育所待機児数は、7月1日現在で193名。待機児ゼロとするのなら、この人数の定員をまず確保することが求められるが、果たしてできるか。



■来年4月には待機児ゼロ?

 武蔵野市では、この9月議会で3か所の認証保育所を開設するための補助金を含む補正予算が成立した。補助金は、来年4月に開設できることなどが条件だ。
 現在、旧西部図書館近くの中央線高架下に来年4月に認証保育所の開設が決まっており、合計で4園が開園となれば、一園の定員40名を単純にかけると160名の定員になる。境こども園(認定こども園)の園舎完成で35名分の定員が増えるので、合計195名の定員増が見込め、さらに、工事事業者が倒産したことで境こども園の園舎完成が遅れたことで臨時に開設した市民会館の保育室の定員、61名(※)を加えると256名の保育定員が確保できることになる。
 256名の保育定員は、待機児数193名よりも多いのだから、来年4月には待機児ゼロが実現できる、となる。

 ただし、実際に保育所を求めている人は待機児数よりも多くなるだろう。短期的には現状の待機児数分の定員を確保し、中期的にはそれ以上を確保すべきだ。この点について、8月の文教委員会で邑上市長に提案をしたところ、181名を確保し(この時は4月1日現在の待機児数で議論)、さらに181名を上回る定員確保をしたいと答弁していた。市としても、待機児ゼロが実現できる見込みとの流れだった。このことは高く評価したい。

■待機児ゼロへの暗雲

 ところがだ。このプロポーザルへの応募が1社しかないことが分かった。市は追加で募集し4月開所に間に合わせたいとしているが、市の条件が悪いのか、27年度から新制度になることで認証と認可の境目が変わる可能性が高いことから事業者が躊躇しているという話を聞くので、制度の問題なのかは現時点では応募が少ない理由は分からない。何にせよ。暗雲であることは確かだ。二園が開園できないとなれば、二園分の定員80名が減り、最大で176名の定員になってしまう。グループ保育室を増やすなどで定員増は今からでも十分可能だが、この緊急対策が今必要だ。

 先の市長選立候補予定者による公開討論会では、待機児についてのテーマがあったが、このような数字を上げての議論がなかったのは残念だ。10月6日の投票結果で誰が市長になるにせよ、すぐに取り組まなくてはならない緊急課題だからだ。今のところ邑上市長だけが二年以内にゼロにすると明言しているが、今後、批判ではなく、具体策が争点になるのだろうか。

※0~5歳児までの総数。待機児数が多い年齢の定数(0歳=3名、1歳=10名、2歳=12名)だけでみると25名になる。ただし、市民会館の保育室を来年度も使用するかは現状では確定していない。9月議会では使い続けるべきと川名は提案しているが、その結果も現状では見えていない。