「住民の理解を得るよう努力」はなしに動き出すか 外環道路本線

 9月17日の市議会外環道路特別委員会で国から意見照会のあった市の意見についての行政報告があった。内容は、大深度で道路を作るさいに支障のある計画などはないというもの。この表現以外に答えようがないと思うものだが、同時に「地域の不安や懸念を払拭することに留意されたい」との要望も付けられていた。これは、もっともなことで同じ思いを持つが、そうであるなら、先日あった話の会はなんだったのか。

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 市は、意見照会への回答の他に4点の項目からなる要望書も国交省大臣宛へ提出している。こちらも「事前説明会で情報提供と丁寧な説明を行い、住民の理解を得るよう努力するよう努めること」と書かれている。

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 このことについて特別委員会では、このような要望を出していて先日のような説明会で良かったのか? 最初から住民の意見を聞こうとは思っていなかったのではないか。事業主体は国だか、市としても何らかの対応が必要ではないか、との質問があった。

 これに対し、情報を伝えるのは市の責任ではあるが、主催は難しいとしても市民の意見を聞くよう努力したい。議会に情報提供をしているので、議会でも提供することも考えてほしいと市長からの答弁があった。

 先日の会とは、市立本宿小学校で行われた外環道路本線(大深度地下を走る高速道路)のオープンハウスで行われた国の説明会のことだ。一般向けに開かれた体育館の会場とは別の部屋で行われた。
写真 内容は、外環道路沿線住民から出されていた質問へ答えるというはずで、当初は約一年前に予定されていたのだが、直前に国交省が参加を取りやめてしまっていた。この日は、同じ国の省庁である環境省が参加していたのにだ。今回がその仕切り直しで行われたものだったが、なぜ、一年前に参加しなかったのか。釈明をすべきだろうと参加者から詰め寄られ、さらに、質問への回答ではなく通り一辺倒の説明会を始めようとしたことから、参加者からどうなっているのだとなってしまっていた。
 そして、質問へ全て回答できないのなら別の日程で開催すべきだ。いつやるのか明確にこの場で示せ、と参加者から要求されたが、検討したいといったようなあいまいな表現で終始しこの日の会は終わってしまった。
 
 この様子を見ていると、オリンピックが決まり加速度を付けて工事を始めるので、アリバイ作りにやっただけと思ってしまう。「住民の理解を得るよう努力」とは、到底思えない内容だった。

 国がやる気がないのなら、議会、あるいは市が、何らかしらの対策をすることは必要だろう。山本あつし議員の提案だが、私も同じ思いを持った。

 国交省の対応は、何も考えていないのか、それとも、“したたか”なのかは分からないが、外環道路が大きく動き出そうとしているのは確かだろう。今からやってもオリンピックに間に合わないとの意見を聞くが、とにかく作ろうとの意思は感じた会だった。

【資料】
2013年09月17日外環_大深度への回答書.pdf  (回答書と市から国への要望書)

【参考】
武蔵野市 外かく環状道路(外環本線)
 外環道路の概要とこれまでの市からの要望書などがある