原発ゼロしかないよ  小泉元総理の意味深い発言

 脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相が、『今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しい』と発言したと報道されている(毎日jp 2013年08月26日)。脱原発派にとっては、推進してきた立場になる元総理の発言として心強いものだ。それだけではなく、意味深いと思う。

 そのひとつは、『戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が』との発言だ。原発だけではなくいろいろな事業は、始める時だけは理屈を作るがどうなったら止めるべきかを考えていないことが多いからだ。始まったら止まらないことがないように、事業は考えるべきだろう。

 もうひとつは、賛否が分かれる場合はほとんどの人がどっちつかずのケースが多いことを経験からとして書かれていたことだ。対峙する相手と論戦するだけではなく、どっちつかず、つまりは中間派にどれだけ理解し納得してもらうかが実は最も重要、ということだ。原発だけではなく、いろいろなことでそのように思う。考えさせられた記事だった。