障がいを持つ中高校生の放課後クラブ開設を求める陳情を採択 一歩前進へ

 8月22日の市議会厚生委員会で継続審議となっていた「中度・重度障害を持つ中学・高校生を育成する放課後クラブ開設に関する陳情」が審議され、「今後、十分に調査し、趣旨に添うよう努力されたい」との意見が付いて全会一致で採択された。審議のなかで、市の外郭団体で年度内に検討を始めたいとの答弁があり、陳情審議がひとつのきっかけとなり前進となりそうだ。

 審議のなかで市内にどの程度、必要としている中高校生がいるのか。事業者が参入できない理由は何かとの質問があり、100名程度と想定している。武蔵野市は地代が高いこと、イニシャルコストへの補助金が少ないことが主な理由との答弁があった。

 現在、市内には2つ事業者が放課後クラブを行っているが、ニーズに対応しきれず、週に一回程度の利用しかできない現状がある。市は事業者が参入できるように独自に家賃補助をしているが、それでも事業者が参入できていないのが現実だ。このことを考えると、今以上の補助を増やすなど開設への拡充策が必要だろう。
 陳情文には、経済的な負担が多く働かなくてはならない家庭があるが、放課後や夏休みなどの子どもの居場所はないため働けないと書かれていた。このことも含めて対応が急務だ。
 

 厚生委員会は、この陳情をきっかけとして陳情者の方々と懇談を行い、他自治体の例を視察し、障がいを持つ中高校生の放課後クラブ開設が必要と判断し採択としていた。視察ではコスト面も調べてきたという。このような議会の対応もいいことだと思う。見えにくいが議会改革の一つの形だろう。

 市は委員会側のこのような対応もあってか、前向きな答弁となっていた。新しい施設を作るとなると来年度の改定が予定されている障害者福祉計画で考えることが前提だが、条件が合えば前倒しで開設したい。市内で開設しているのは市外の事業者のため、市内事業者(具体的には社会福祉法人武蔵野など)で具体的に開設できないか、物件探しも含め検討を始めたいとしていた。具体的なことはまだだが、開設へ一歩前進することになる。