宮崎駿さんが 「憲法を変えるなどもってのほか」

 憲法改正を特集しているスタジオジブリのPR小冊子「熱風」に映画監督の宮崎駿さんが「憲法を変えるなどもってのほか」と書いている。詳細は冊子をお読みいただきたいが、戦争を知っている世代(4歳の時に終戦)として『憲法を変えることについては、反対に決まっています。選挙をやれば得票率も投票率も低い、そういう政府がどさくさに紛れて、思いつきのような方法で憲法を変えようなんて、もってのほかです。本当にそう思います」と記している。

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 憲法96条の改正については、『それは詐欺です。やってはいけないことです』、『多数であれば正しいなんてことは全然思っていないけれど、変えるためにはちゃんとした議論をしなければならない。
 それなのに今は、ちょっと本音を漏らして大騒ぎを起こすと、うやむやに誤魔化して「いや、そういう意味じゃないんだ」みたいなことを言っている』。『考えの足りない人間が憲法なんかいじらないほうがいい。本当に勉強しないで、ちょこちょこっと考えて思いついたことや、耳に心地よいことしか言わない奴の話だけを聞いて方針を決めているんですから』と批判をしている。

 自衛隊については『憲法9条と照らし合わせると、自衛隊はいかにもおかしい。おかしいけれど、そのほうがいい。国防軍にしないほうがいい』として、災害に出動している姿や海外に行っても一発も撃たず、ひとりも殺さずに帰ってきたことなどについて、礼儀正しく『感動していました』と評価し、今のままでいいとしていた。

 ようは現実的に今のままの自衛隊は必要だけど、国防軍にはすべきではないとの考えのようだ。私もそう思う。『流行っていることはやるな』とのまとめの言葉も今だからこそ考えたい。ムードで流されていないか、と。なんとなく景気が良いらしいから、憲法改正も良いじゃないかで判断をすべきはないということだ。

「熱風」の詳細については、スタジオジブリの出版部のサイト
画像は、憲法改正を特集した2013年7月号の表紙