地域の課題を議会が解決できるか

 地域(まち)の課題を可決する議会をテーマとした市民と議員の条例づくり交流会議in会津に参加してきた。議会改革が進められているが、それで市民にどのような影響があったのか。市民のために議会改革が行われているかが問いかけられた会議だった。

会津


 
 会津で開催される市民と議員の条例づくり交流会議は2009年に続き2回目。この間、議会改革のトップランナーになった会津若松市議会をはじめとして周辺の自治体が議会で議会基本条例を制定し、住民との議会報告会を行うなど議会改革を進めてきている。その議会の改革がどのように進んでいるか。なによりも、議会だけの満足ではなく、住民に議会が役立っているのか、必要と思われているがに注目してみた。

 基調講演では、廣瀬克也法政大学教授から、議会改革により機関としての議会がどう活性化して、どう市民に返しているかが問われている。簡単にできるなら行政がすぐにできてしまう。だから簡単にはできないことを議会がやるからこそ意味がある。公開の場で議論して決着をつける、多様な意見の代表者である議員がいる議会だからこそできるものだと話されていた。

 確かにそうだと思う。市政への市民参加や広聴機能が充実すれば議会はいったい何の意味があるのかと言われかねない。支援者、支援団体への利益誘導が議員の仕事ではないとすれば、当然のことだろう。議決をする、物事を決めるというのが仕事ではなるが、決定した理由を市民に示せないのなら、議会は何をしていると言われても仕方がないと思う。
 何よりも主張しているだけの議員ばかりでは意味がない。議員が勝手にそれぞれにやっているのでなく、合議体のとしての議会、機関として活動できているかも問われているのだ。

 今や400以上の議会で議会基本条例が制定され、議会改革をしたという証しにこの条例がなろうとしている。しかし、道具は得ても使えているのか。市民の課題解決に役立っているのか。その前に市民と課題解決のために対話が議会としてできているのかを考えると、まだまだのような議会が多いようだ。廣瀬教授のこの刺激的な話をよくよく考えるべきだな、と思う。

 とはいえ、武蔵野市議会では議会改革の懇談会は続けられているが、議会基本条例までの話にはなっていない。議会が市民のためになっているのかを考えると、今後、ひとつの大きなテーマになるのだろうな、とも思った。重く受け止めておきたい。

 『議員は「アマチュア」? 「専門家」?』へつづく

写真は開催地を代表して挨拶する目黒会津若松市議会議長