いつのまにかの学童クラブ土曜「開所」 

 5月13日に武蔵野市小学生の放課後施策推進協議会が開催され、当日配布された資料には、「平成25年度より土曜開所を実施する」とあった。今はもう25年度で、いつのまにやら「開所」となっていることになる。学童クラブの土曜日を強行「閉所」した当時を知る者としては、あまりにもあっけなく、さらりとした表現で「開所」になっていたのには拍子抜けしてしまった。

 学童クラブは、法的には放課後児童健全育成事業と呼ばれている。そのため、学校が週五日制になり土曜日の授業がなくなったことから、放課後がないのだから「開所」する必要はないと当時の保護者からの要望や対応協議の声を無視して「閉所」していた。都内を調べても、土曜日を「閉所」しているのは武蔵野市だけであり、あまりにもおかしな状況だったのが、武蔵野市の学童クラブ土曜「閉所」だった。
 学童クラブを所管する厚生労働省も土曜日は「開所」すべきとの考えで、そのために補助金の基準を変更し、「閉所」している学童には補助金を支出しない、あるいは減額する方針としている。このこともあり、武蔵野市の学童クラブの土曜日を「開所」する流れが出てきていた。

 だが、すんなりと「開所」するのかと思っていたら、「試行」してから、との対応がこれまでだった。「試行」となれば、やってみてダメだったら「閉所」するのかと考えてしまう。そもそもは「閉所」していることがおかしなことで、「開所」するのが当たり前。「閉所」する選択肢はなく、「開所」した上で課題を整理すべきではないか、とこれまで議会などで提案をしてきた。その答弁では、「閉所」は考えておらず本格「開所」するための課題整理をする意味で「試行」をする。「開所」とするかはこの放課後施策推進協議会で議論するとなっていた。

 その協議会の議事録は要録として公開されており、2月の協議会で予算が固まっているこの時期に土曜「開所」の「試行」するかは議論できない旨の意見が委員から出されていた。また、『言葉について時間をかけて議論する意味はあまりない』との発言があり、委員長が『現時点で、まとめはしないが、全体的な雰囲気としては、平成 23 年・24 年と行なってきた「試行」の枠組みを維持しながら、課題については解決していく方向で、「試行」を継続する。当然、中止をすることはないという様な意見が比較的多かったのではないかと思う。この協議会で全会一致という形ではないが、各委員に発言していただいたので、各委員の発言は記録しておき、平成25年度については、市役所の方で判断してもらう事になる』とまとめていた。

 つまり、「試行」か「開所」かは、「閉所」が選択肢にない以上、言葉遊びは止めて行政が判断しろ、ということだろう。その結果が今回の資料の「開所」」となっていると思える。当日配布されていた資料を見ると細かい課題はあるにしても、開所へ向けての大きな課題はないと考えられるので、開所は当然のことだ。
 

「閉所」では大騒ぎだったが、開所はさらりとしたもの。開所は当たり前のことで、協議するほどのことでもないと考えていたが、それにしてもなぁと昔を知るものには釈然としないものがあった。「開所」と「試行」、「閉所」という言葉にこだわっていたのはいったい何だったのだろう? 
 
 とはいえ、土曜開所になったのはいいこと。内容をいかに良くするかをさらに協議をして欲しい。

gakudou
画像は2002年当時の新聞記事の切り抜き。11年かかってマトモになったのは、当事者として感慨深い