総論賛成各論反対にならない策はあるか? 公共施設再配置

公共施設再編に関する基本的な考え方(素案)への意見募集の結果が武蔵野市のサイトで公開されている。意見はもっともなことで参考になるものだ。しかし、減らす具体的な施設名が明らかになった場合、どうなるか。総論賛成各論反対にならないか、と思う。

 武蔵野市では、2011年9月に「武蔵野市公共施設白書」を作成。市の財政状況、資産状況と将来の公共施設の改修、建て替えコストをシミュレーションしたところ、このままでは施設維持ができないばかりか、基金が底をつき、健全な財政を維持することができなくなる可能性が分かった。そのため、この白書をベースに今後、どのようにすれば持続可能になるかを検討し、その考え方の素案となったものが「公共施設再編に関する基本的な考え方(素案)」だ。
 そして、『今後約20年間の不足財源である約150億円を、公共施設の縮減で解消すると考えた場合の一つの参考として、公共施設の維持・運営にかかるフルコストを基に縮減率を試算したところ、5%~20%程度の床面積の縮減が必要という結果になった』と素案でを公表。市民意見を募集していた。
 
 他の自治体では、公共施設の維持管理が立ち行かないばかりか、どうしていいか分からないケースもあるというから、まだ何とできそうという武蔵野市は良いほうだと思う。
hakusyo しかし、いざ減らすとなれば、総論賛成、各論反対。自分が使う施設、身近な施設の縮小廃止には絶対反対。減らすなら、自分からは遠い施設だ、となる可能性があると思う。
 素案を読めば、『学校施設が15万3千平方メートルと、全体の約5割を占めている』とあるように、学校をどうするかが重要なことが分かる。小中学校の児童・生徒数げ減っていくのに小中学校の床面積は多いままとのデータがあるほどだ。近隣自治体と比較すると市民ひとりあたりの施設面積は武蔵野市が最も多いとのデータも示されている。公共施設の再編は、学校の統廃合と背中合わせということだ。いったいどこの学校? という噂話はすでに聞くほどともなっている。

hakusyo2 具体的な施設名がでてくるのはまだ先のこと。学校施設は約10年ほどは建替えが必要な状況でもあり(建替え時に統廃合は考えられることなることが多い)、今すぐにどうするかを考える必要はないかもしれない。しかし、その時に、どのようなかじ取りをするかが、実は市政の大きな課題だ。

 公共施設白書などを作成した他自治体の話やセミナーなどでこのことについて話を伺ってきているが、総論賛成各論反対にならない決定打は、どこにも現状ではないようだ。議会もだが、早急に市民合意をどのように取るのか考える必要があると思う。この具体策を明確にできないのがもどかしい。

【参考】
学校の統廃合も視野  公共施設の再配置

公共施設白書説明会  何を見直すか