19歳以下は住めない高齢者の街  人気はあるというけれど

 2月21日付朝日新聞の記事「米国 シニアによるシニアの街」が興味深い。
 退職者向けの街で、世帯に55歳以上がいることが居住条件で19歳以下は住めないというアリゾナ州マリコパ郡にあるサンシティーの紹介だ。『同世代が集まることで仲間が見つけやすいし、若者がいないから静かだ。ゴルフざんまいの日々も送れる。そんな理由から人気を集める』『就学児童がいない分、学校維持のための税金も払わなくてよい。警察などの最低限の行政サービスはマリコパ郡が担当するが、足りない分は住民のボランティアが補う』という。

 ずいぶんと割り切った考え方だが、どのような、街をめざしているのか。自分たちの街はどのような姿が良いのかを住民が納得している街ということなのだろう。ものは考えようということかも。

 日本とは自治制度が違うこと。不動産会社によるものなので単純比較はできないが、限られた財源でアレもコレもやりますと自治体ができなくなっている今、割り切りも一つの切り札かもと思った。住民が自らの街、自治を考える意味で興味深い例だ。私は子どもの声がしない街は嫌だけどね。

wikipediaによるとサンシティ (Sun City) は、行政組織を持たない統計上の便宜的な地域名ことで、2000年現在の国勢調査では、総人口38,309人。アメリカの不動産会社、デル・ウェブ社が1960年に砂漠の真ん中に作ったとしている。『町の規模はこの程度に意図的に抑えられている。病院、教会、ショッピングセンターに図書館、テニス場、ボウリング場やスポーツ公園などひとつの町としての機能はフルに整えられ、それらの施設ではここに住む高齢者が働いている。(中略)こうした高齢者の町を全米各地に8ヵ所ほど建設し、それらの町には合わせて9万人程度の人が住んでいる。高齢者人口が増えつつある今、日本国内でも高齢者を対象にしたマンション、アパートの建設、販売が目に付くようになり始め、興味深い例として注目され始めている』という。