地方公務員の駆け込み退職  条例はこのことを考えていたか

地方公務員の退職金が減額されることで、本来であれば3月に定年退職する前に退職してしまう教員や警察官などが増えていると報道されている。退職金が100~200万円違ってしまうのがその理由で、この駆け込み退職について、公僕としておかしい、使命感がない、無責任などの批判の声が高まっているという。マスコミの論調も批判が多い。

 しかしだ。教員、警察官は都道府県の地方公務員であり、その退職金は条例で定めるもの。議会が最終的には判断する。辞めないはずとの性善説で考えるのではなく、制度として防げるようにできていたのか、条例審議ができていたのかも考えるべきではないだろうか。

 東京都では、定年退職の時期を60歳になった年度の年度末と定めたため、駆け込み退職は起きていないそうだ。武蔵野市の公立学校では退職金目当てで退職してしまう教員はいないことになる。
 
 今回退職してしまう地方公務員は、倫理的には非難を浴びたとしても、制度的には悪いことではないことになる。性悪説で条例を考えることも重要だ。

【参考】
zakzak “駆け込み退職”に批判と擁護の声 定年直前に退職金減…その時どうする?