本格と試行で何が違う? 結局、見えない学童クラブの土曜開所

 12月18日にあった武蔵野市放課後施策推進協議会を傍聴した。議題は、平成24年度学童クラブ土曜日開所試行の検証。検証して、25年度から土曜日開所を「本格実施」をするのか、「試行」を続けるのか、それとも、「中止」をするのかの3つの選択肢から決めてほしいというものだった。試行は23,24年度と2年間続けられている。
 しかし委員からは、この時期(12月。来年度の予算がほぼ固まっている)に何が決められるのか。事務局(市)で判断すべきではないのか、と意見が出され、結果的には土曜開所がどうなるのかは決まらなかった。

 3つの選択肢のうち、「中止」は少数でもニーズがあることは確かなので考えていないと事務局からの見解があった。そうなると、「本格実施」と「試行」が選択肢となり、この2つで何が違うのか、となる。同趣旨の質問が委員から出されていた。

 説明では「本格実施」は、体制が固定化したもので内容などの変更を極力行わないもの。協議会の議論で内容について大幅な見直し、変更となった場合、対応が難しい。「試行」であれば、あそべえ(全児童対策事業)と学童クラブの運営主体の一体化について議論が進んでいない現状もあり、議論の内容を反映させることができる。現状よりもバージョンアップができるとの説明だった。

「中止」が選択肢としてないのであれば、それは、本格実施ではないのか、と思うが、試行という言葉にこだわる理由が、この日の会では分からなかった。
 どの事業でも、内容を修正することはありうる話だ。国の制度変更もあるだろうし、日々の内容で必要な変更点も出てくるだろう。それを大幅に変更できないというのはおかしな話だろう。
 本格実施には条例の改正が必要という説明もあったが、学童クラブの開所日を定めているのは「武蔵野市学童クラブ条例施行規則」第7条であって、議会での議決は必要ない規則だ。現実的にみてもすでに2年間近く土曜日を開所しているのだから、『日曜日及び土曜日』と定めていること自体がおかしなこと。土曜日を削除すればいいだけのこと。
 何よりも、土曜日を開所することで国からの補助金を得ている(※)ことを考えれば、立派な実施であり、本格や試行にこだわる必要はないはずだ。
 
 それとも、他に本格実施できない分かりやすい理由があるのだろうか?

※全クラブで年額約1000万円の補助金を得ている。土曜開所による支出増は、学童クラブ指導員の残業代で約220万円。補助のアルバイトの賃金で約300万弱。都合、約500万近く市の収入が増えている。

【参考】
第2期 小学生の放課後施策推進協議会(平成24年11月から平成26年10月まで)