理解して判断を  自助か公助か。知られていない憲法草案も

 衆議院議員選挙の争点に、あまり注目されていないが社会保障をどのように考えるかがあると思う。朝日新聞(12月7日)にこの特集があったが、ようは、『自分の暮らしは個人や家族で責任を持つ「自助」を重くみる党と、国や自治体の公的支援である「公助」や、地域の助け合いなどの「共助」を重くみる党に大別できる。』というもの。
 そう単純には分けられないだろうが、選ぶ政権が何を目指しているかを理解して判断すべきだろう。その結果は、国民全員に影響してくるのだから。それに自民党の憲法の改正案も気になる。

 消費税増税の是非も各党に公約にあるが、増税しないでどうするかのリアリティがあるかも考える必要があると思う。「政権をとれば財源はいくらでも出てくる」としていた民主党のそもそも間違い(当時の代表と幹事長は民主党にはいないが…)を繰り返すにはいかないはずだ。民主党マニフェストの歯切れの悪さは『野党だった民主が政権を担う経験をしたことも大きい』(同朝日新聞)ことが、その象徴だろう。

 待機児対策や子育て支援、介護などは、自助が基本か。それとも社会全体で支援すべきか。威勢のいい言葉や何をしたいのか、できるのか分からないスローガンだけで判断すべきはないと思う。

 また、憲法についての話題も少ないように思う。facebookなどのネット上では自民党の憲法草案には、第18条の「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」がまるごと削除されている」と指摘されており、徴兵制が可能になるとの疑問が出ているからだ。
 第21条の「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」との現行憲法に「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という条文が追加されていることで、例えば反原発デモをすると憲法違反になるのか。第97条の「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」も全文削除されており、基本的人権はどうなるのか、との疑問も指摘されている。
 あくまでも草案でありこのまま決まるのではないだろう。簡単に改正とはならないだろうが、安倍総裁の『いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね』といった発言は気になるものだ(朝日新聞12/14) 。

 いずれにせよ、明日、日本の方向が決まることになりそうだ。

【参考】
自民党公式サイト  憲法草案を発表