都立中央公園拡充へ 中島飛行機の変電所跡はなくなる?

 11月21日の市議会建設委員会で行政報告があり、都立中央公園の東隣にある都営住宅がある土地について、都が公園にしたいとの意向があることが分かった。


公園が想定されている土地は、緑町2丁目にある都営住宅の建替えにともなり高層化し集約したことで跡地利用が未定となっていた。地元住民や市から公園にすることが要望されていた土地だ。面積は約1.1ヘクタールで都立中央公園を拡充した公園となる。事業費などは都立公園なので都が負担する。どのような公園にするか、駐車スペースを設けるかなどは未定。 

 今後、平成24年度中に都市計画審議会で決定され正式に決まった後、25年度に実施設計などを行い、26年度中に開園することが予定されている。

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 都や市としての公園を整備する計画などがなく、民間売却の可能性を否定できないなか、市が要望したからといって公園になるのかと疑問を持っていたが、結果的には公園になることになる。跡地に都営住宅を建設し、緑の子ども館のように公共施設、福祉施設スペースを提供してもらうことで市の施策の拡充をすることも考えられたと思うが、何はともあれ、良かったと考えるべきなのだろう。

nakajima 今回、公園となることで、気になるのは都営住宅内にある旧中島飛行機工場の変電所跡だ。通常、公園を整備するとなれば更地にしてから工事に取り掛かることになり、取り壊されることになるはずだ。
 11月24日が武蔵野平和の日となったように、武蔵野市には中島飛行機製作所があったことで米軍の空襲にあうなど太平洋戦争とは縁が深い。その記録を残すべきとの市民から意見は強く、市としても同じ考えを持つ。しかし、具体的な資料となるとそうは多くなく、施設として残るのがこの変電所跡だけとなるからだ。
 とはいえ、壁は塗り替えられ、窓枠がアルミサッシに変更されているなど、外から見る限りでは中島飛行機を連想するほどではない。残したとしてどのように運営するかも未定だ。今後の都の考え方が注目される。

 写真は現在の変電所跡

【資料】
2012年11月21日建設_都立中央公園拡充における意見照会について.pdf

【参考】
武蔵野市に残る戦争の記憶

中島飛行機変電所の保存に黄色信号