武蔵野市保育料審議会 値上げへ異論はなし 低所得者へは値下げへ

 11月14日に開催された武蔵野市保育料審議会を傍聴した。前回の委員会では、見直し(値上げ)になることへ委員からの異論はなかったが、所得の低い人への値下げを検討してはといった提案などがあったためで再検討され、改めて保育料見直し案が示されていた。

 再検討された見直し案は、低所得者層の保育料が値下げとなる案が示されていた(生活保護世帯などはもともと免除)。このため、委員から異論はなく委員会としての見直し案(値上げ案)がまとまった。

 具体的な上げ幅については傍聴者に資料配布がなかったので数字は現時点では分からない。前回の審議会で配布された資料でおおよその見当をつけるしかないのだろう。傍聴者に示されていたプロジェクターによる階層別の保育料の見直し図を見た限りでは、所得が上がるにしたがって保育料も上がっていくカーブとなっており、最大で9000円強の値上げになるようだ(三歳未満児/高所得者)。高所得世帯ほど値上げ額は増えていくが、これは待機児対策や認可以外の保育施策にむける財源にするとして理解していただくしかないのだろう。

 同じように示された資料には、想定される収入に対しての保育料割合があったが、このような観点でも検討されていることは評価ができると思う。

 ただ、プロジェクターで示すだけで書類として傍聴者に配布しないのは理解ができない。検討過程の数字であろうと隠す必要はないはずだ。数字だけが一人歩きするのを懸念しているのかもしれないが、情報はなるべく早く出すことこそ、結果として利用者、市民の理解を得ることにつながると思う。疑問が残る手法だった。

 審議会は、見直しの議論が終えた後で答申案の内容についての協議が行われた。前回では協議されていなかったことや12月議会に保育料の条例案を上程することを考えると、この日に答申案を協議しているようでは、かなり遅いと思える。結果としてまとまればいいが、このようなタイトなスケジュールでの議論不足やケアレスミスが起きないか心配になった。答申についてはさらに協議するため、もう一度、会を開くことが決まった。