武蔵野市の財政状況

 9月19日から決算特別委員会が設置され平成23年度決算が審議されている。細かな数字は別として。財政指数を他の自治体と比較してみると図のようになっている。

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23年度の一般会計の歳入総額は601億1,829円(対前年度比マイナス16億9,974万円/2.7%減)。歳出は569億7,083万円(前年比マイナス21億6,314万円、3.7%減)。単年度で差引き約36億円の黒字(22年比で約3億円減少)となっている。景気のいい話が聞かれないが、武蔵野市の財政状況は堅調ということだろう。
 また、武蔵野市の歳入構造は、個人市民税と固定資産税が多く、大企業からの税収に頼っていない。そのため、経済状況でも大きく影響を受けてないことも特徴だろう。

 多摩26市と比較した図を見ると、市民ひとり当たりの市債(市の借金)が多摩市に続く2位である他は全て1位。全国の市と比較した平成22年度の財政力指数ランキングでも23年度はおそらく2位になるだろうとの答弁もあった。
 このような状況での平成23年度決算は、主に人件費・公債費(借金)を削減することで、扶助費(福祉関係費)などの増加に対応していることも特徴となっている。

 一般会計だけではなく、国民健康保険や介護保険などの特別会計と財政援助出資団体(※)の会計を含めたすべての会計も武蔵野市では連結して計算しており、トータルのコスト(歳出)788億円に対し、収入は809億円。ここでも収支差額は21億円の“黒字”となっていた。

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 この前提での決算審議。今のところ大きな争点はなく、他市に比較すると多い財政支援団体の経営状況、特に人件費が高すぎないかとの質問が多くあったが、市としての各団体が独立して経営できるようにとの方向性を示していることから、単年度でどうするかの議論とはなっていない。

 一方で財政状況は好調だが、上下水道や学校施設の建て替えなどで1600億円程度が必要と試算されていることから将来的には不安要素が残されている。そのため、経費削減、新規事業に渋くなってきているのが昨今の武蔵野市ともいえる。
 確かに将来への備えをしておくことは重要だが、そのためか、市が全体的に委縮し明るい未来に向かっていくみたいな元気力がないように思うは私だけだろうが。予算も目新しいものがなく、全体的に停滞感があるようにも思う。

 細かな事業も効率的な効果的なのかをより精査することで、新たな財源を生み出し、新規施策、特に少子化が課題となっているのだから子ども施策へ振り向けるなどができると思うのだが、そこまでの議論になっていないのが現状だ。
 決算を審議して、どのように予算と連動するのか、市の政策と結びつくのも明確ではないことも決算審議の課題だろう。これは、審議手法も含めて議会でまず考えるべきだと思う。結局はそれが議会改革なのだ。

 23年度決算審議はまだ途中。堅調な決算内容とは別に課題か浮き上がっていないことないことが良いのか、悪いかのか。とりとめもない話で恐縮だが、なにか釈然としない審議をどうすべきかを考えてしまった。

(※)
■財政援助出資団体一覧

○出資団体(市が出資している団体。ほぼ100%出資)
財団法人 武蔵野市開発公社
武蔵野市土地開発公社
財団法人 武蔵野市福祉公社
公益財団法人 武蔵野文化事業団
公益財団法人 武蔵野健康づくり事業団
公益財団法人 武蔵野生涯学習振興事業団
公益財団法人 武蔵野市国際交流協会
公益財団法人 武蔵野市子ども協会
一般財団法人 武蔵野市給食・食育振興財団
有限会社 武蔵野交流センター(麦わら帽子)

○援助団体(100%出資ではないが財政支援をしている団体)
公益社団法人 武蔵野市シルバー人材センター
社会福祉法人 武蔵野市民社会福祉協議会
社会福祉法人 武蔵野
武蔵野市民防災協会
株式会社 エフエムむさしの

図は武蔵野市の年次財務報告書(平成23年度決算)より