取り壊しか? 旧桜堤小体育館 使用再開を求める陳情は継続に

 8月21日に開催された市議会文教委員会で「旧桜堤小体育館の速やかな使用再開に関する陳情」が審議され継続審議となった。委員会では、改修費用が約3000万円かかるとの答弁があったが、この費用が高いか安いかだけではなく、そもそも体育館の意義自体も考えるべきではないだろうか。


 旧桜堤小体育館は、市立第二中学校の体育館として開放されているもの。昭和44年に建設されたことから老朽化しており、天井の一部が落下したことから使用停止になっている。

 市は当初、東日本大震災をうけて耐震基準が変更される可能性があることから国の動向を待ち、今後をどうするか判断するとしていたが、国の基準は吊り天井について変更されることになり旧桜堤体育館は対象にならないことになった。そのため、修理必要を見積もったところ、天井が高いため足場代が約1000万円、耐震補強での約1000万を含め約3000万円がかかるとの答弁があった。

 委員会では、体育館を視察したが見た目ではさほど危険性がないように思える。同じように古い施設は、他の自治体には同じように古い施設はあるのではないかとの趣旨の質問があったが、平成13年に耐震診断をしたところ、きわめてよろしくないとの結果が出ていることもあり、安全を考えると問題があると市としては考えているとの答弁があった。

 委員会での質疑が終わった後、取り扱いの協議があり、議会として情報や今後の可能性について精査するために継続したいとの意見が出され、全会派一致での継続審議となった。次回の審議は9月になる。

★第五期長期計画(総合計画)では、旧桜堤小についてはスポーツ広場にするとしているが、具体的な内容やスケジュールは未定だ。第五期長期計画の審議では、体育館についてはどうするかの具体的な議論はなく、いわば、将来像が見えていないなかでの体育館の天井の一部が崩落し、今後をどうするかが急遽、問われているともいえる。

 3000万円かけて修理をした場合、あと何年使えるのか。そもそも、体育館の開放は、どのような施策効果があるのか。なくすことで何が問題になるのかなど単なる修理費用だけでは判断できない要素が多い。平成13年の調査で問題とされていたのに、使用を続けてきた理由も不明だ。3000万円という額も行政から出されたもので、議会として検証したものでもない。二元代表制の一翼が議会とすれば、議会としても見積もりをとなるなど独自のデータも必要だろう。そのうえで、旧桜堤小体育館をどうすべきか判断をすべきだと思う。委員からも同じような趣旨の意見が出されての継続審議となった。
 
 陳情は、使用再開を求めるものだが、再開するとなると修理費用が必要になる。逆に再開しないとなれば、取り壊しが現実となる。大きな岐路にたっている。

【参考】
旧西部図書館と旧桜堤小の体育館の現状

旧桜堤小体育館 結局は取り壊しへ

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