再稼動に反対する陳情は可決、すべての原発を再稼動せず廃炉にする陳情は否決/武蔵野市議会意見書審議結果

 武蔵野市議会本会議が6月28日に開催され、補正予算の採決のほか、常任委員会で審議された陳情や議員提出議案についての採決があった。原発の再稼動に反対する意見書は賛成多数で可決(採択)したが、すべての原発を再稼動せずに廃炉にすることを求める陳情は賛成少数で否決(不採択)となった。

 陳情への各会派の賛否は下記(正式には議事録をご参照ください)

●「原発の再稼働に反対する意見書の国への提出に関する陳情

賛=民主党・無所属クラブ、むさしの未来、公明党、市民の党、共産党
否=自由民主クラブ、市議会市民クラブ

※賛成多数で可決(可決により、国へ出す予定の意見書が画像の文書)

●「すべての原発を再稼働することなく廃止することに関する陳情

賛=民主党・無所属クラブ、市民の党、共産党
否=自由民主クラブ、むさしの未来(西園寺議員は退席)、公明党、市議会市民クラブ

※賛成少数で否決

原子力発電所再稼働に反対する意見書

●電気料値上げ反対の意見書
 
※全会派一致で可決

●尖閣諸島の実行的領有を強化するための措置等を求める意見書

賛=自由民主クラブ、民主党無所属クラブ(内山議員は否)、むさしの未来、公明党、市議会市民クラブ
否=市民の党、共産党

※賛成多数で可決

●北朝鮮による日本人拉致問題の早期解決を求める意見書
 
賛=自由民主クラブ、民主党無所属クラブ(内山議員は否)、むさしの未来、公明党、市議会市民クラブ
否=市民の党、共産党

※賛成多数で可決

 以下は、原発関連陳情への私の賛成討論

 民主党無所属クラブを代表して「陳受24第10号 原発の再稼働に反対する意見書の国への提出に関する陳情」、「陳受24第11号 すべての原発を再稼働することなく廃止することに関する陳情」の2件について、賛成討論を行ないます。

「陳受24第10号 原発の再稼働に反対する意見書の国への提出に関する陳情」については、総務委員会の質疑で確認したとおり、東京電力はこの夏の電力供給見通しを公表しています。今年の夏が、平成22年並みの記録的な猛暑であった場合、5.520万キロワットの電力が必要になりますが、これに対して、8月の電力供給量の見通しは、5.771万キロワット。予備率を4.5%としています。暑さが平年並みの場合であれば、予備率は7.7%となり、東京電力は安定供給ができる見通しとしています。
 平成22年度の猛暑は、ご存知のように 54日間連続で日本各地で猛暑日を観測したことに象徴されるように気象庁が異常気象と認めているほどの猛暑でした。この暑さでさえ、原子力発電に頼らずとも電力に余力があることになります。

 大飯原発の再稼動については、関西電力の原発依存度が平成22年3月末で48%もあることを考えれば、短期的な再稼動は考えるべきかもしれません。しかし、安全性の確保、どの程度の電力が必要であり供給可能なのかのデータ、事故を起こしたさいに影響が出る地域を含めた地元合意がないなかでの再稼動は容認できません。何よりも、使用済み核燃料の処理や事故賠償までも含めたトータルコストを考えれば、原発が本当に安価なエネルギーとは考えられません。より慎重さが求められています。

 福島原発事故を経験した今だからこそ、再稼動を行なわず、原発のない社会をめざすべきと考え、賛成をするものです。

「陳受24第11号 すべての原発を再稼働することなく廃止することに関する陳情」については、今から新規に原発を建設すべきと考えているのであれば別問題となりますが、原発の再稼動をしないのであれば、結果的に全ての原発は廃止となることを考えれば、先の陳情と同様の考えから賛成すべきものとします。

 以上、二件の陳情への賛成討論とします。

【資料】6月議会議員提出議案意見書