外環の2 練馬区地域の代替案

 外環ノ2(地上部)について、必要性のあるなしから議論が続けられているが、練馬区の話し合いの会では、現状の外環ノ2をなくした場合の代替案が示されているとの話を聞いた。この案を見てみると、現状の上石神井駅周辺を南北に結ぶ現状の道路を拡幅することを想定していた。

nerima2 (左側が南)



 案は東京都都市整備局による「地上部街路の代替機能に関する検討」(練馬区版)に示されている。平成23年6月27日の「第5回 練馬区における外環の地上部街路に関する話し合いの会」で示されたもの。練馬区部分なので、南側で接することになる武蔵野市については書かれていなかった。

 この文書には、代替案を示してはいるものの次のような否定的な意見が書かれている。

・緑地帯または植樹帯を整備するには、現道を拡幅するため、約6.9ha の用地買収や住戸の立ち退きが必要となります。また、拡幅のための新たな合意形成などが必要となります。
一方、交通機能等の課題については未解決のままとなり、課題解決に向けた方策が必要となります

・現在、地上部街路の周辺には下記のとおり、約23.4ha の消防活動困難区域が存在し、地上部街路が整備された場合は、このうち約9ha の消防活動困難区域が解消されます。しかし、現道を拡幅して代替ルートを確保した場合は、消防活動困難区域の解消の程度は約1.1ha となります。
また、新たな用地約5.8ha の買収が必要となるとともに、緑化についての効果はあまり
期待できず、課題解決に向けた別の方策が必要となります。

・現道を拡幅するためには、約6.7ha の用地買収が必要になります。また、現道での
拡幅工事により、交通渋滞の発生が懸念されます。また、代替ルートの交通量が大幅に増加することにより、周辺環境への影響が懸念されます。緑地面積を地上部街路と同等に増加させるためには、さらなる買収が必要となります。

・現状の公共交通空白地域は約115ha あり、地上部街路が整備された場合、公共交通空白地域は現状に比べ最大約43ha 解消されることになります。代替案として、現状のバスルート路線である大泉街道等のバス路線の充実が候補に挙げられますが、新設ルートやバスの本数を増やすことは、経営上の判断が必要であり、実現性を約束できるものではありません。たとえバスルートの新設・充実を図ることができたとしても、公共空白地域が解消される面積は約34ha 程度となります。また、安全で快適な交通機関とするためには、既存路線にあるバス停の改良が合わせて必要となります。

 
 進めたい側の見解なので否定的になるのは、いたし方がないだろう。しかし、代替案があることで議論が一歩進むことにはなる。武蔵野市地域でもこのような情報が必要ではないだろうか。