旧泉幼稚園跡地 運営をめざす住民団体設立

izumi2 4月28日に旧泉幼稚園跡地で計画されている子育て支援施設の運営を目指す市民団体の発会式に出席した。この土地では、子育て支援施設の建設が予定されており、地域住民有志が運営を目指して設立されたもの。行政任せではなく、住民も一緒に、それもどちらかといえば主体的に関わろうとしていることは良いことだと思う。しかし、課題はまだまだ残されているようだ。


 
 旧泉幼稚園跡地は、市立井の頭小学校に隣接している550坪の土地。2005年3月に廃園するさい、市が土地を購入した。しかし、利用目的が明確ではなかったため、待機児対策として保育園を考えた市と地域住民も活用でき青少年の居場所にもなるような施設を求める意見がぶつかっていた。議会には2006年9月に「私立泉幼稚園跡地購入に関する陳情」が提出され、「購入後の具体的用途は別として、趣旨に沿うよう努力されたい」という意見が付き、全会派一致で採択となってる。

 また、土地購入にさいしては、泉幼稚園にあった「泉文庫」を活用するという条件があったこと。幼稚園は周囲の住民が幼稚園が必要と考え地権者へお願いして開園した経緯などがあり、何に利用するか決まらないままでいた。

 その後、地域住民有志が「泉幼稚園跡地利用を考える会実行委員会」を発足。跡地を考えてきた。市も2012年4月からの第五期長期計画(総合計画)に「旧泉幼稚園跡地は、コミュニティセンターとの役割分担を踏まえ、子育てひろば機能と保育サービス機能を有する、NPO や市民活動団体の運営による地域参加型の子育て支援施設及び公園として活用する。」と記載したことから、この土地の利用目的が明確になった経緯がある。

 新たな施設は、地域参加型となったことで、当初からこの土地の利用を考えてきた地域有志が手を上げようと発足したのがこの日ということになる。当初は任意団体とするがNPOを目指しているという。

 地域住民と市がぶつかることもあったが、この日の様子では、同じ方向を向いていると思えた。
 その一方で、市は、早ければ26年度には開設をしたい。運営団体については今年(2012年)の夏にプロポーザル方式により決めたいとしている。プロポーザル方式なので、市内の他のNPOや市の条件次第だが、他自治体で実績のある法人も参加できる可能性があり、競いあうというハードルがあることになる。しかも、時間が限られている。
 地域有志がNPOを設立したとしても、志だけでは運営はできないだろう。提案する内容や組織体制の信用性、持続可能性が今後、問われることになる。同じように住民だけではなく、市がどのように地域の人との関係を考えるかもだ。方向性は良く期待をしたいのだが、気になる点だ。

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写真は、跡地と井の頭小で活用されている「泉文庫」

 
【参考】
泉幼稚園跡地利用は、仕切直し