長期計画(総合計画)の冊子 無料でいいのだろうか

 今年1月の議会で議決された武蔵野市の第五期長期計画(総合計画)の冊子が完成し配布が始まっている。内容はご覧いただきたいたが、考えてみるべきことは、無料でいいのかということ。

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 24年度予算審議のさい、会派から要求し多摩26市の長期計画(一般的には総合計画という)の販売価格と印刷部数の資料を提出してもらった。この資料で一目瞭然なのが、武蔵野市だけが無料で配布していることだ(販売しない日野市を除く)。

tama26 この長期計画自体に、財政状況が今後厳しくなる、長期計画に書かれていない新規事業は実施しないと記載しているように緊縮財政へ向かうことを全面に出しているのにだ。市としては、自治を担う市民には費用負担を求めないという政策判断としていたが、矛盾ではないだろうか。今年度は各種の手数料や利用料の見直しが行われる。値上げにする場合、武蔵野市は財政が厳しい、適正な費用負担をお願いしたいと言うことになるが、一方で無料ということになるからだ。
 作成に携わった市民や関係者、あるいは、初期段階のみ無料で配布し読んでもらう程度ならまだ分かる。しかし、無料にすることで粗末にしてしまうことや価値が低いと考えてしまわないとに懸念もある。
「武蔵野市は財政が豊かだから、こんな立派な冊子だって無料なのですね、うらやましい」とは他の自治体の人に言われた言葉。同じように思っている市民も少なくない。市財政の持続可能性を考えれば、少しばかりの費用負担をお願いすべきではないだろうか。

 この資料は、いろいろな自治体の総合計画を私は集めていたさい、データは無料で公開していても、印刷費用のかかる冊子はすべて有料で武蔵野市だけが無料だったことに驚かされたことで請求してみたもの。市の財政全体から考えれば微々たるものかもしれないが、このような積み重ねが財政全体に影響していくのではないだろうか。

【参考】
武蔵野市 第五期長期計画(平成24年度~平成33年度)