地域を考えれば問題あり  杉並区が学校選択制廃止へ 

 杉並区が公立小中学校の学校選択性を2016年度に廃止する方針を決めたと朝日新聞が報道している。『競争原理導入による学校活性化を目指したが、校舎の新しさなど、教育内容と関係ないことで学校が選ばれる傾向があるため』、『「選択制は地域と学校のつながりを希薄にするのでは」との問題意識も高まっている』のが理由。
 地域コミュニティの基礎を作るのは、やはり、子どもの小学校での関係を通して保護者同士がつながっていくことが大きいと思う。学校選択性は、この最も重要な基礎を壊すことになる。そのことが実際に分かったのだろうと思えた結果だ。


 ある自治体で学校選択性を始めた理由を、少子化で小学校を廃校にしなくてはならない。そのまま廃止では地域の反対が大きいから、競争させて負けた学校を廃止にすれば理由が明白になりやりやすいといった趣旨の話しを聞いたことがある。
 教育内容の競争ならまだしも、結果的には噂や校舎の目新しさで学校が選択されてしまったのが杉並区の例で分かることだ。学校とはなにか、教育、地域とはを考える意味で重要な判断だろう。
 武蔵野市の教育委員会は、特別な理由があれば学区域を変更できる制度にしている。この手法が正しかったのではと思った報道だった。