あそべえと学童クラブの経費増大は最小限に  放課後施策推進協議会資料 

 3月7日に開催された武蔵野市小学生の放課後施策推進協議会(第12回)を傍聴した。学童クラブの土曜日開所が未だに試行となっており、本格実施するにはこの協議会での議論を待ってとされている。また、学童クラブを委託する方針が示されているが、その中身は固まっていおらず、これもこの協議会での議論によって決まっていくともされている。これらのことから、議論がどこまで進んでいるかを確認したいと思ってのことだった。
 しかし、具体的な結論はまだ先となっていた。これは仕方がないことだとは思うが、第三次こどもプランで示された施策の方向性が変わっていくように思えたこと。しかも、協議で決めていくのではなく委員長が決めたレールに乗って結論に向かっているように思えたことは懸念材料だった。

 今回の協議会は後半だけの傍聴で、「学童クラブ土曜日開所試行の検証について」を聞いた限りの感想だ。それも、時間がないためとして資料の説明もなく、多くの人が発言もしないような状況で、議論するのもどうなのだろうとも思ってしまった協議内容だった。

 このなかで気になったのは、第三次こどもプランでは、人材確保が難しいことからあそべえ(全児童対策事業)と学童クラブ指導員の正規職員化を研究すると記載されていたが、今回の資料では、財政状況が厳しくなり、クリーンセンターや公共施設の建替えなどの費用がかかることから、あそべえや学童クラブの今後については経費増大は最小限にすべきとの市の見解が資料として提出されていたことだ。

 確かに財政状況を考えれば厳しいことは分かる。しかし、こども施策は単なるやっていればいいという事業ではなく、こども人口を増やすことによって少子高齢化が進む人口構造を改善し行くことや新たな住民を呼び込むことにもつながり、市の持続可能性を高めることにもつながると私は思っている。さらに、現状のように非正規職員(基本は単年度契約)で対応するのではなく、公務員ではないものの市の外郭団体で正規雇用することで安定雇用となり、児童館的な機能を持たせることやこどもだけではなく、保護者と地域をつなぐきっかけづくりを生み出すことも十分可能だと思っている。
 つまり、短期的なコストだけを見るのではなく中長期的な成果目標を設定した上で事業を考えるべき事業と考えるべきではないだろうか。

 本来はこのような議論も含めた研究をこの協議会で議論すると思っていたのだが、委員から正規化の話がでても委員長が議論をさえぎるようなことがあり、議論はまったく深まらないまま時間切れとなっていた。

 協議会は、非公開で行うことが最近は多くあり、実際に何を議論しているのかは分からない。6月には一定の結論を出すとしていたが、誰がどのように考えて結論になったのかが見えない状況だ。委員長なり事務局(市)が敷いたレールを走っての結論にならないか、との不安がよぎった会だった。

 次回の議論でこのあたりが明確になることを期待したい。

【参考】 当日は配布された資料から抜粋
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運営基盤の強化
(1) 事業の効率的な運用

1) 財政状況
 第五期長期計画における「財政見通し」において「歳入については、当面の間市税の増収は期待できる状況ではない。また国庫補助金についても、国の一括交付金化の動きが市の歳入にどう影響するか不透明な状況である。歳出については、新武蔵野クリーンセンター(仮称)施設建設や老朽化が進む公共施設の保全経費等が予定され、基金の取り崩しと借入金(借金)の増大を視野に入れる必要がある。今後の財政状況は、依然厳しい状況が続くと考えられる。」とされている。

2)連携による事業実施にあたっての留意点
 上記財政見通しを踏まえると、本事業においても、事業の効率的な運用が求められる。現在の学童クラブ事業及び地域子ども館事業の経費の内訳の、ほとんどは人件費である。学童クラブ指導員及びあそぺえ館長は嘱託職員であり、学童クラブ及びあそぺえスタッフの補助職員はアルバイトである。そのため、委託化による運営主体の一体化を行った場合でも、既存の職員数・任用及び勤務時聞に準じた業務を行うこととすると、経費削減をする余地は極めて少ない。
 よって、連携による機能の充実・サービスの向上を図るために、委託先における職員の正職化等やサービス内容及び提供時間の延長等を行うにあたっては十分精査を行い、経費の増加を最小限としながら、効率的な事業運営を行うことが不可欠である。

(2) 運営基盤の強化
○共通部分の連携による活用
○効率的な勤務体制
○柔軟性を持った職員体制

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第三次こどもプランでの表記

小学生の放課後(長期休業中等を除く)という短時間勤務のため、あそべえの館長と学童クラブの指導員は市の非常勤職員、あそべえのスタッフも市の臨時職員として雇用していますが、人材の確保が難しくなってきています。

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重点的取組8 地域子ども館あそべえと学童クラブの連携の推進と運営主体の一体化についての研究

あそべえと学童クラブの連携の強化と機能の充実をより一層進めるために、両事業の運営主体の一体化や、市の財政援助出資団体への委託、委託に伴うあそべえの館長と学童指導員の法人正規職員化などについて研究します。研究にあたっては、「小学生の放課後施策推進協議会(仮称)」と協議しながら進めていきます。

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※第三次こどもプランは、第四期長期計画・調整計画の分野別アクションプラン(実施計画)の位置付け。上位計画である第五期長期計画が策定されたことから、こどもプランの変更も考えられる。

当日会場で配布された資料はここ(順番はばらばらです)