行政側席がない議場とコミセンで本会議をする議会

 ツイッターで興味深い議場があったことを知った。ひとつは、議場がU字上になっており、行政側と対峙していないばかりか行政側の席さえなかった議場。もうひとつは、議場を常設せず、本会議はコミュニティセンターで開催している議会だ。



 行政側の席はないというのは、米軍占領下時代の沖縄県議会。神奈川県議会議員の菅原直敏さんが調べていて分かったもの。菅原さんのブログには『当時は、立法院であり、立法をすることが主な役割であり、一般質問や代表質問のように理事者に質問をすることほとんどない。必要な時に呼び出して意見を聴く形をとるので、主席や理事者が常に議場にいる必要もない』ことが理由だろうとされていた。現在の沖縄県議会は、一般的な対峙型となっている。
 議会が行政への「質問」を重視するのではなく、条例などを制定する機能、政策立案機能を強化するとなれば議場の形も考え直す必要がありそうだ。
 

 もうひとつは、埼玉県南埼玉郡宮代町議会の議場。
 町議会のサイトに『本会議は、役場隣りの「コミュニティセンター進修館」の「小ホール」で行っています。
議場は、常設ではなく、普段、市民活動の場としてご利用いただいている「小ホール」を議会開催中に議場として使用しています。国会の議場とは違い、机を円形に組んで行われるので、めずらしいという声もいただいています。
ぜひ、議会の傍聴にお越しください』
 と書かれているように普段はコミュニティセンターとして使い、本会議が必要な時にだけ議会が使用させてもらっているようだ。さらに、対峙型ではなく円卓となっており議員が議論しやすいようになっているという。

 このコミュニティセンターが作られたのは1980年(昭和55年)。町から設計者に議会専用はいらないと求めたのだそうだ。宮代町議会を紹介している「こまき無答塾ブログ」では『年間を通じて本会議場として使用するのは多くても30日足らず・・・。さらに、年間を通じて利用される日が少ないだけでなく、本会議場が立派なゆえに「傍聴する市民には敷居の高い場所」と勘違いし、本会議場が立派なゆえに「当選した議員には権威が集う場所」と勘違いするかも知れません。』と書かれていた。

 本会議場の利用率はかなり低いのは事実。この指摘も踏まえ、議員としても議場の意味を考えてみたい。