南相馬市の高線量の黒い物質 続報

 昨日、ブログで書いた南相馬市で見つかった高い放射線量の黒い物質について、2月20日に記者会見が行われた。共同通信が配信し、産経新聞で記事となっていた。神戸大の山内知也教授(放射線計測学)の報告によれば、『高いレベルの汚染で、周辺に人を住まわせてよいとは到底考えられない』としている。



 産経新聞の記事は『福島・南相馬市「108万ベクレル」 市民団体、土壌を測定』にある。

 この記事の元になったのは共同通信の配信記事だが、調べてみると2種類あることがわかった。
 ひとつは47NEWSで2012/02/20 13:02 でも配信されている記事で、上記の山内教授のコメントや記者会見を行なった南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」のコメント、『「放射能の危険が足元に迫っている。早急に状況を把握すべき緊急事態だ」と指摘している』とのコメントが掲載されておらず、事実関係のみの配信となっている。
 もうひとつは、共同通信社の自社サイトにある記事で、市民団体や山内教授のコメントが書かれており産経新聞と同じ内容だ。
 共同通信の自社サイト記事には配信時間がないので、どちらが新しいかは分からないが、なぜ内容が異なっているのだろうか。
 
 他に気になるのは、行政の対応。この情報を知らせている大山さんのブログには、市の測定でも71万ベクレルを測定していながらその情報が教育長に伝わっておらす、対策が取られていなかったとあるからだ。黒い物質は通学路にもあり、せめてマスクを着用にすること求めていたにも関わらずだ。
 
 黒い物質の正体や原因が確定されてはいない。したしかし、線量が異常に高いことは事実だ。情報を伝えること、今できることをすぐに行うことが求められているのに、メディアと行政の対応には疑問が残る。

 市は当初、シンチレーション式サーベイメーターで測定したところ8マイクロシーベルトで、「いつものと同じ」、と思ってしまったことも対応ができていない原因かもしれない。8マイクロと言えば武蔵野市なら大騒ぎの線量だ。慣れてしまっているのかもしれない。シンチレーション式ではガンマ線しか計測できない盲点もありそうだ。
 
大山さんのブログによれば、『今のところ、共同と産経だけですね。時事通信と読売は報道なし。ちなみに地元紙も、今現在は報道なしです』という状況だそうだ。原発事故で最も問題なのは情報が伝わらなかったことではないだろうか。その問題は未だに残されている。
 いずれにせよ、続報に注意が必要だ。

 動画上は、記者会見の様子。

 下は通学路にある黒い物質の様子を大山さんが伝えている動画

【参考】 南相馬 大山こういちのブログ