日光への修学旅行

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 川崎市教育委員会が原発事故による放射線量を懸念する市民の声に応えて、修学旅行先として予定されている日光の放射線量を川崎市職員が計測することや宿泊先の食材の産地などのデータ提供を受けることにしたと報道されている(yahoo/カナロコ1月26日(木)9時0分配信)。武蔵野市でも日光への修学旅行を不安視する声は少なくない。

 カナロコ(神奈川新聞1/25)によると、1月25日には相模原市教育委員会が市立小学校校長と日光市を視察し観光名所の放射線量を測定し、対策を考えるとしている。神奈川県では横浜市などでも、日光が国が財政負担して除染を援助する「汚染状況重点調査地域」に該当していることから「児童が安全に学習できる場所として適切ではない」ことを理由として市民が放射線量の高い地域への修学旅行の見直しを求め市長と教育委員会宛てに要望書を提出しているという(カナロコ2011年11月28日)。武蔵野市でも同様の市民意見はあり、私の所属する民主党・無所属会派として日光市での計測を行い、保護者と協議するよう提案をしている(返答はまだ)。
 
 一方、日光市では市内を1キロメートル四方で区切り、山岳部などを除いた538箇所で独自測定を行い、放射線量マップの作成や主要観光地での放射線量を週一回計測し公表している
 また、国立公園などは環境省が測定
『各調査地点の空間線量率は毎時0.05~0.13マイクロシーベルト(自然放射線量を含む)であった。
※年間追加被ばく量1ミリシーベルトの基準となる時間あたりの線量毎時0.23マイクロシーベルト以下であり、修学旅行等の利用者に影響があるとは考えられない』
  と結果を公表している(「日光国立公園内公園事業施設等における放射線量測定結果について」)。

 日光市の数値を見る限りでは、大きな問題はないのかもしれない。しかし、絶対がないことも確かだ。武蔵野市教育委員会では、修学旅行先については、学校ごとに保護者と協議して旅行先、行くか行かないかを含めて協議するとしており、この方向性は評価できることだ。不安は知らないとこと決められてしまうこと、安心できるデータがないことで大きくなる。保護者も市も、数値を元に冷静に考え納得して、来年度の修学旅行の結論を出す必要があると思えた記事だった。

 画像は日光市が作成した放射線マップ。
  測定日:平成23年10月3日(月曜日)~平成23年10月12日(水曜日)
  測定機器:サーベイメータ(GM管式)