第五期長期計画 臨時本会議で可決

 1月23日に武蔵野市議会臨時会が開かれ第五期長期計画議案の採決が行われ、全会一致で賛成となり成立した。長期計画案には、特別委員会と同様に付帯決議については賛成多数で可決となった。

 賛成討論では、どの会派もおおむね賛成できるもののいくつかの課題があるとしていた。その中のひとつが、議会との意思疎通だった。西部図書館跡を歴史資料館にすると長期計画の記載されているが、周辺住民や議会への説明もなく決めていることへの疑問。長期計画条例に書かれている言葉が議会と共通認識になっていないことなどだ。3万年前からの歴史を収集しているような歴史資料館と比較すると、現在提案されている内容で歴史資料館といえるのか、との指摘もあった。

 また、議会だけではなく、市民に理解をしてもら工夫が必要との指摘もあった。このことは、長期計画の行財政分野基本施策にも「市民に届く情報提供と市民要望に的確に応える仕組みづくり」とあるように、武蔵野市にとって大きな課題だと思う。
 いろいろな施策を行っていても、それが市民に情報が届いていなかったり、あるいは知られていなかったりすれば、施策効果を生み出していないことになる。

 やっているからいいだろう、と行政だけが考えるのではなく、市民にとって本当に役にたっているのかの視点が重要になる。長期計画についても同じ。行政計画としているが、誰のための計画かと考えれば、市民のために市政をどう動かしていくかであり、行政だけが知っていては意味が薄れてしまうからだ。何を目指し、何を行っているか。市民と議会との共通認識を持って進めること。これが、長期計画を進める上でのポイントでもあると思う。

 長期計画については、これまでにも市報を使い市内全世帯に配布したことや無作為抽出による市民ワークショップなどこれまでにはない取り組みがあり高く評価できることだ。
 しかし、市民に届いているか。理解されているかは別課題だろう。今後、計画を執行していくにあたり、行政からの視点だけでなく、主権者である市民にとってどうなのか、で検証していくことも必要だ。

 3本の陳情については討論はなく、採決の結果、意見つきで全会派一致での可決となった。

 以前にも書いたが、賛成する理由を簡単にまとめておく。

●陳受23第36号武蔵野市第五期長期計画にシルバー人材センターのさらなる支援拡充を盛り込むことに関する陳情

 シルバー人材センターの建替えも必要との意見が陳情者からあったが、隣接する中央コミセンの建替え、クリーンセンターの建替えによる付属施設との整合性や他にもより古い公共施設があることなどから、シルバー人材センターのみを早期に検討することは現状では困難であるが、支援強化について異論はない。しかしながら、どのような支援が適切なのか、より詳細に検討が必要と判断し意見つきに採択に賛成をした。

 シルバー人材センターは、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律に定められた、高年齢者の自主的な団体で、臨時的・短期的な仕事を、請負・委任の形式で行う公益法人社団であり、就職あっせんのための組織ではない。一方で本市の公益社団法人武蔵野市シルバー人材センター運用資金貸付要綱に「センターの事業の円滑な運営を図り、もって老人福祉の増進に寄与することを目的とする。」とあるように、単なる雇用機会を増やすだけではなく、福祉としても本市では考えている。そのため、健康施策の側面とこの目的も配慮したうえでの適切な支援をが必要と考え、意見つき採択に賛成とした。

●陳受23第37号武蔵野市第五期長期計画の重点施策に災害対策を盛り込むことに関する陳情

 陳情文のままの採択では議案の修正が必要になること、長期的な計画よりも、すでに実施されている短期的な施策をより拡充する必要があると考え賛成。なお、長期的な施策が必要なということではなく、今後、科学的に明らかになった対応策などが考えられた場合は、積極的に、早期に市としても実施していくこと、特に長期的な健康被害については、常に配慮することも必要と考え意見つき採択に賛成した。

●陳受23第38号武蔵野市第五期長期計画における放射能対策に関する陳情

 放射線対策には、科学的に明らかにされていない手法があることや絶対安心との大前提のもと、被害対策が検討されてこなかった実情を考慮すれば、どのようにすれば実効性があるか不明確なことが多いことから意見をつけての採択に賛成をした。本陳情についても、今後、科学的に明らかなった対策については、積極的に取り入れていくべきと考えている。

【参考】
長期計画への陳情。議会が付けた意見。