『福島の真実=健康被害が生じない』と主張する論文が最優秀賞 

「福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった~東日本現地調査から見えた真実と福島復興の道筋」と題した高田純札幌医科大教授の論文が「真の近現代史観」懸賞論文で最優秀賞となったと産経新聞が伝えている。低い線量では健康に影響がないと結論付けている内容だ。百聞は一見に如かず…にしてもなぁ、という内容だ。



 高田教授は、『福島県民は今回の原発事故による低線量の放射線によっては1人として健康被害を受けないという真実を国内外に広く知らしめることになるということ。第2点は、原発の20キロ圏内が(警戒区域に指定されていて)人が戻れない状態になっているが、この圏内の復興に大きく結びつくことになる』と出版記念パーティーで語っているという。また、中国による核実験でのすでに日本人が実験台となっており実証されていることもあり低線量下では健康に影響がない。また、中国による放射能被害はほとんど問題されていないため、『「日本の反核・平和運動はウソだ」と断言』しているという(産経新聞より)。

 アパグループのサイトにある受賞コメントでは『誰一人核放射線で死んでいないし、今後も健康被害を受けない低線量との結果が見えたはじめた最初の4月初旬の福島現地調査以来、住民の線量検査をする科学者の私と人道支援する仲間は何度も福島を激励に訪れました。国内は、似非専門家たちが煽る放射線恐怖の報道を受けて集団ヒステリーに陥り、原子力発電停止による電力不足、東北の農水産物、そしてハイテク産業も風評被害を受けました。本論文の藤誠志賞の受賞は、そうした虚構の放射線災害の真実を国内外に伝え、福島復興の道筋を開く大きな力となるはずです。大変うれしい。ありがとうございます。』
ともあった。そして、原発を早期に稼動させるべきと主張している。

 放射線への危機意識をマスコミが煽ってビジネスにしているという指摘は分からないでもないが、結論付けていることには違和感がある。
 あくまでもひとつの歴史観としての論文で、背景に何か別の意図があるかは分からない。ちなみに、この懸賞論文の第一回目受賞者は元航空幕僚長の田母神俊雄氏で、今回は審査委員でもある。ここまで言い切ることはスゴイとは思うが、結論は付けられないはずだ。それにしても、驚かされた論文だ。

【参考】
産経新聞 2012.1.15  あの田母神氏、渡部氏も激賞 「真の近現代史観」放射線論文が最優秀賞 「福島県民は誰も甲状腺がんにならない」

PAグループ 第4回「真の近現代史観」懸賞論文受賞者発表