武蔵野市で30マイクロシーベルトが検出された車

 東京新聞が平成23年12月22日付けで乗用車から、毎時30マイクロシーベルトを超える放射線量が検出されたと報道した。この車は、福島第一原発の警戒区域などで使われていた可能性があるため特殊なケースと考えられるが、車の放射能汚染も今後の課題といえそうだ。



 高濃度の放射線量が検出された車は、12月21日に市民が計測し最初に見つけたもの。武蔵野市に連絡し市が再計測したところ空気を取り込むフロントグリル付近で毎時30マイクロシーベルトを超えた数値を検出した。そのため、車の所有者の許可を得て、市役所の地下駐車場に移動。周辺の出入りを制限し保管後、翌日に内閣府と東京電力が福島県内に運び出している。費用などは国の負担。
 
 空間放射線量を計測するために車のエアフィルターを使う例があり、エアフィルターやその空気の導入口に放射性物質が溜まる可能性はある。アメリカの放射線学・モニタリング専門家のカルトフェン教授は、『東京の車に取り付けられていたエアフィルターを調査。大量のセシウムが発見された』と報告(総合ビジネスニュース Spotlight Jpan 2011年11月18日)していることもあり福島原発から離れていたとしても注意する必要はありそうだ。

 また、高い放射線量の中古車が、全国を転々としているとの報道もある。国が定めた輸出コンテナの通報基準値、毎時5マイクロシーベルトを越えると車を輸出できないため国内で流通させているというのだ(朝日新聞10月24日。savechild.net参照)。
「@北海道からSTOP原発」のサイトには、『放射能汚染車両による双子の外部および内部被曝経緯』が掲載されており、放射能汚染された車に乗っていた双子の子どもが『痙攣や歩行困難、筋肉の疼痛や萎縮など、双子にほぼ同時に起きた経緯などから、「放射線による可能性がある」と医師が認め、診断書を書くことを了承』しているケースを考えると、今、自分が乗っている車は大丈夫かと考え、まずは計測するなどの自己防衛も必要ではないかと思う。
 取り越し苦労かもしれないが、もしかしたら、の可能性は排除できない。できるだけのことを今、行う必要がある。

 そこで、私の車も計ってみた。事故後の4月9日に福島第一原発の目の前を含む高濃度の地域に、半日だが入ったことがあり、エアーフィルターは交換していなかったからだ。中国製測定器で毎時90マイクロシーベルトを超えたときもあった。
 Radiで計測した結果は、毎時0.084マイクロシーベルト。車から離れた地表から1mの高さでの数値が0.080マイクロシーベルトであったことを考えれば、特に高い放射線量ではないことが分かる。

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 市が計測した毎時30マイクロシーベルトの車はかなり特殊なケースといえる。同じような高い数値が出る車が多いとは考えにくい。車に限ったことではないが、まず冷静に数値を良く考えることだ。
 
 ここで注意しなくてはならいのは、福島ナンバーだから高濃度という単純な発想にならないことだ。

 原発で作業していた人の車は他県ナンバーも多く、ナンバーの住所だけでは分からない。原発近くにあった車だとしても、かならず高濃度ということでもない。ようは、気になるのであれば可能性のある車を一台一台調べてみることしかない。冷静に対応しよう。法的な規制も考えるべきだろう。

【参考】
@横浜ママパパの放射線だより 『車フロント部30マイクロシーベルト超える 武蔵野

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