放射能って大丈夫? 食べ物編  ~給食の食材測定器をどうする?~

 11月13日に武蔵野プレイスであった「放射能って大丈夫 食べ物編」(nanohana主催)に参加してきた。講師は、NPO日本有機農業研究会理事の安田節子さん。空間だけではなく土壌や食物はより幅広く測ること。特に給食は自治体で測るべきとの主張だった。また、参加者からの発言に武蔵野市の学校給食についても市が独自に食品検査をして欲しいとの署名を行っているとの発言もあった。武蔵野市の給食食材について、独自に検査をすべきかどうかが近く議会でも議論になりそうだ。



 安田さんは、放射性物質は遺伝子への影響することが最も深刻であり、微量でも影響はある。流通や販売してはダメで食べてもダメ。これは世界の常識だ。現在の日本の放射性物質への暫定基準値は緊急措置として考えられたもので、国際的に見ても緩い。日本には原発事故により汚染されていない地域もあるのだから、まず汚染された地域の産品は全部出荷禁止にすればよかった。そうすれば、ゆるい基準で食べなくても良かった。これは政治の問題。食品添加物でも少なくとも動物実験をして安全な量を決め、一定までは可能にしているが放射性物質にはない。狂牛病問題では全頭検査を実施したのだから可能だと現状の基準について厳しく指摘。そのうえで、今後は、食品のセシウム量などを計測し表示したうえで販売し購入するかどうかの判断を消費者に求めるべき。実際に計測してから販売している小売店があるのだから、とにかく測るべきだと話されていた。

 また、40才代以上なら多少食べても大丈夫と思っている人がいるかもしれないが、人はガンになって死ぬべきではない。放射性物質が原因でガンで死ぬよりも前に他の病気で苦しむ可能性もある。アレルギーがひどくなる、風邪治らない、皮膚病が治らない、精神疾患の可能性もある。これはチェルノブイリでもあったことだ。それを受け入れるのか。早期の老化、人口減少につながるかもしれない。
 さらに、空間放射線量や土壌についても、ホットスポットがあることを考えれば、とにかく計測するしかないとのかなり熱のこもったお話しされていた。

 そして、そのうえで、栄養バランスを考えて食品の調理方法を考えるべきだ。例えば、体が吸収されなければ排泄されるように、栄養状態を万全にすることが必要。例えば、「まごわやさしい」を覚えて欲しい。まめ、ごま、わかめ、野菜、しいたけ、芋を食べてはどうかとの話もあった。

 話の後、具体的な食材をについてどのようにして食べたらいいかなどを会場参加者からの質問に安田さんが答える時間となったが、そのなかに武蔵野市の学校給食について市独自に食品検査を求めたいとの話が参加者からあった。署名活動などを行っているとのことで、議会に陳情が出されるかもしれないようだった。

【視点】
 安田さんの話は、原発が不要であること、これまでの対応がいかに不完全であったことへの指摘に多くの時間を割いていた。そのため、今後、どのような食品を、どのように調理して食べればいいのかをもっと聞きたかったのだが時間の都合もあるので、これは仕方がないことだろう。次回に期待したい。
 話のなかで考えなくてはならないと思ったのは、学校給食についてだった。安田さんは、食育として行うのであれば、いかに安全な食品を選ぶかも教えることも必要。何よりも子どもの食の安全を守ることが自治体に求められている、と話されていた。現在、市は独自に食品検査を行っておりこのことは評価したいが、毎日の食材を全て検査はできないのが実情だ。一台数百万という検査機器を購入すべきかが今後問われることになると思う。署名の行方も気になるところだ。

 これまで議会では、外部検査を充実させているので購入を考えていないと市は答弁しているが、安田さんの指摘を待つまでもなく、子どものリスクを少なくするためにも購入を考えるべきだと私は思う。原発事故による影響は終わったわけではなく、これからこそが重要になると思うからだ。陳情が出されるとなれば議会としても判断をすることになる。議会の判断も今後は重要になりそうだ。

 ちなみに国分寺市では、小中学校と保育園の給食を対象にして測定器の購入を決めている。購入費用は、2台で630万円。これにシステムや付属品を含めた総費用が676万9000円だ。測定機器は3×3インチNaI(TI)シンチレーション検出器を採用したガンマ線スペクトロメーターで測定限界値は20ベクレル/kg(検出時間20~30分)というもの。放射線の測定器は発注後、3~5ヶ月かかるため、国分寺市では24年の2月頃に納入予定としている。

 武蔵野市でも、できないわけはない。