22年度決算 認定にはなったけれど

 9月30日の武蔵野市議会本会議で平成22年度決算が全会派一致で認定(賛成)になった。各会派の討論を聞いていると、執行の手法に課題はあるものの財政的には健全化していること、予算が確実に執行されていることを評価しているのが主な認定の理由だ。確かに、財政的にも市政運営にも大きな課題はないと思う。しかし、今のままで良いのか、を考えさせられた決算委員会でもあったと思う。


 決算特別委員会の最終日、賛否の討論で、アメリカの大統領選挙への予備選や日本の国会での議論は、同じように低レベル。本当に大事なことを議論していない。経済が悪くても政治がしっかりしていれなんとかなるのに深刻な政治の危機だ。なぜかを考えると、どうやっていいか分からないから。そう考えれば、自分たちのまちのことは自分たちでやるしかない、という趣旨の発言があった。また、22年度には東日本大震災があり世界的に価値観の転換、パラダイムシフトが迫られているとの発言もあった。

 これらは直接決算とは関係ないことかもしれないが、意味を考えてみると、時代の大きな転換期であったのにもかかわらず、では具体的にどうすればいいのか、国でも市でも、議会としても答えや方向性が出ていない中での決算委員会。たんに執行された予算が適正だったのか、効果的だったのかだけで議論でよかったのか。東日本大震災で防災計画や地域コミュニティのあり方、もしも、武蔵野市が被災した場合の復興をどのように考えなくてはならないのかなど、これまでの前提をひっくり返して考えなくてはならない、パラダイムシフトをしなければならないことが多いのに…、ということなのだろうな、と思った。適切だったかを検証することは重要だが、検証して次へつなげることも必要なのだとも思う。

 時代の変化、パラダイムシフトを求められているのは、実は議会で、審議方法も変えるべきとも思うからだ。今のままの決算の手法でいいのか。議員が一人ひとり別の論点で執行部に質疑するだけではなく議会として課題と思える事業について集中的に議員間で議論し評価し、改善点を明確にすることや事業の存続についての議会としての結論を出すことも必要ではと思う。

 取りともないことを書いてしまった。それは、今回の決算委員会で焦点となる事業がなく、全体的に課題が明確になったとは思えなかったからかもしれない。そのぶん、市政運営は順調ともいえるのだが…。複雑な気持ちの決算特別委員会だった。 
 今回の決算委員会、私は委員ではなかったため、傍聴しているだけだった。もっと突っ込めばいいのに、と歯がゆさを感じていたこともあったが、そのこととは別にこの発言でより考えさせらてしまった。