武蔵野市 クリーンセンター(焼却場)焼却灰の放射性物質検査結果を公表

 武蔵野市クリーンセンターの焼却灰の放射性物質濃度とクリーンセンター周辺の空間放射線量の測定結果が公表された。公表された資料によると、主灰(焼却灰)から放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウム(134と137の合計)が231ベクレル/kg。飛灰(※)からも放射性ヨウ素は検出されなかったが、放射性セシウムは1,837ベクレル/kgが検出されたとしている。



 汚泥とクリーンセンターの煙突から出される排気ガスの検査も同時に実施されたが、放射性ヨウ素、放射性セシウムともに不検出だった。
 空間放射線量の測定結果は、クリーンセンターと東西南北の隣地との境界線で測定したもので、地表面から1mの高さで0.08、高さ5cmでも0.08マイクロシーベルト/時間だった。

 詳細は、市のサイトで公表されている

※ゴミなどを燃やしたさいの排気ガスに含まれる煤塵とボイラーなどに付着した煤塵の総称。

【視点】
 環境省による「福島県の災害廃棄物処理の方針」では放射線セシウムが8,000ベクレル/kg以下である主灰、飛灰は、一般廃棄物最終処分場で埋立処分が可能としており、埋立作業者の安全も確保される濃度レベルとしている。また、超えた場合は、一時保管するとされている。
 都内では、江戸川清掃工場で9740ベクレルの放射性セシウムが検出されていたが、こららの数値と比較すると高濃度ではない数値だ。
 
 武蔵野市単独では高濃度とはいえないものだったが、これからの課題を考えると、多摩地域の25市で構成している東京たま広域資源循環組合での対応だろう。同組合は、武蔵野市などの自治体から焼却灰を集めて最終処分をするための施設を持ち、焼却灰からエコセメントをつくり建設材料として活用しているからだ。今後、放射性物質がどの程度、集積されてしまうか現状では良く分からないのではないだろうか。

 同組合でも、福島第一原子力発電所の事故による影響を確認するため、放射性物質濃度及び空間放射線量を調査し、結果を公表している。このデータを見る限りでは、下水道放流水から放射性セシウムが678ベクレル/kg測定されている程度で高濃度とはいえないものだ。しかし、今後はどうなるのか。現状よりも集積されてしまないのか、注視がまず必要だと思う。

【参考】
江戸川清掃工場 焼却灰から高濃度の放射性物質検出