武蔵野市の空間放射線量測定に同行。今後の課題は、いつまでどこまで測定するか

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 武蔵野市は、サーベイメーターを独自に購入したことから市内70箇所の空間放射線量を測定しているが、その測定に同行してきた。子どもが利用する施設などを優先し、結果をすぐに公開していることは評価できるが、課題は今後だ。どこまで、いつまで測定するかだろう。


 市が測定しているのは、地表面からの高さ5cmと100cmの高さでの空間放射線量。保育園や幼稚園、市立学校、公園などの測定を8月3日から約10日間をかけて測定する。

 8日の午前中、市内の公園を測定に同行して様子を見させていただいた。測定箇所は、基本的に公園の任意の一箇所、ほぼ中央部分を測定し、使用しているサーベーイメータ(日立アロカメディカル製 TCS-172B)が表示する30秒ごとの数値を記録し5回分の平均値を出すという手法だった(保育園や幼稚園では砂場なども測定する予定)。計測の高さは、地表面近くと1m(100cm)。測定しているのは測定の研修を受けた市の職員。私の知る範囲の前提だが、測定方法に問題はないと思う。keisoku03

 本来であれば、同じ公園内でなるべく多くの箇所を測定することが必要だろう。しかし、まずは全市内の多くの場所、それも子ども関連施設を測定することを優先させると考えれば、一箇所での測定なのは、いたし方がないといえる。市内70箇所を測定すれば、市内のおおよその空間放射線量が分かるようにもなるはずだ。
 
 だが、課題はその後だ。部分的に放射線量が高い箇所がある可能性は否定できないからだ。同じ公園でも測定箇所が異なれば、異なる数値が出てしまう可能性もある。なるべく多くの箇所で測定し結果を見ないと安心にはつながらないのだと思う。その一方で測定は人海戦術でしかできないのが現実だ。他の業務もあることを考えれば市の職員がいつまでも計測し続けることもできないだろう。

 そう考えれば、市のサーベイメータと比較し、ほぼ同じ数値となるサーベイメーター、ガイガーカウンターを持つ市民が測定した数値を同じ地図に落として公開することができないだろうか。市だけ、市民だけが行うのではなく、ともに計測していくことが必要なのだと思う。keisoku02

 そして、いつまで計測を続けるかも考えなくてはならない。これは市だけで判断するのではなく、不安に思う市民と一緒に考えることが必要だ。それこそ、協働として管がるべきだ。

■もっと工夫できないのだろうか 公表の仕方

 測定した結果は市のサイトですぐに公開されている。このことは高く評価したい。しかし、トップページからではすぐに分からないことも課題だろう。
 市のサイトはリニューアルされ以前より見やすくなっているが、例えば、震災関係で「放射線を測定しています」の項目があるが、いつ最新のデータになったのか分からないからだ。更新情報をわざわざ確認すればいいのだろうが、NEWマークを付け何日に更新したことを表示することで、利用者(市民)がひと目で分かるようにする工夫が必要だと思う。

8日に測定した市内の公園の空間放射線量は下記(市のサイトより転載)

測定場所           5cm/100cm(単位はマイクロシーベルト/時間)

むらさき公園(御殿山2-11)……0.07/0.06
三鷹駅北口ロータリー(中町1丁目)…… 0.07/0.06
はなみずき公園(中町3-22)…… 0.06/0.06
西久保公園(西久保1-43)…… 0.07/0.06
西久保児童公園(西久保3-13)…… 0.09/0.08
むさしの市民公園(緑町2-2)…… 0.06/0.06
こうちゃん公園(緑町2-6)…… 0.08/0.07
八幡町公園(八幡町4-17)…… 0.08/0.07
大師通り公園(関前3-40)…… 0.10/0.09
山中南公園(境2-9)…… 0.08/0.07
境冒険遊び場公園(境3-20)…… 0.07/0.06
さかい西公園(境5-15)…… 0.05/0.05
境南ふれあい広場公園(境南町2-3)…… 0.08/0.09
境南中央公園(境南町4-21)…… 0.07/0.07
上水南公園(桜堤2-13)…… 0.06/0.06
上水北公園(桜堤3-3)…… 0.07/0.08

【参考】
武蔵野市 【原発】市内70か所の空間放射線を測定しています

写真は計測の様子。
ちなみに、 私が持っているシンチレーション型のサーベイメーターも同じ箇所で測定してみたが、ほぼ同じ数値だった。