武蔵野市役所 敷地内全面禁煙へ

 6月21日の市議会総務委員会で現在行っている分煙から市役所敷地内の全面禁煙へ段階的に行うとの行政報告があった。また、同時に「市庁舎内の禁煙計画に反対することに関する陳情」が審査されたが、全会一致で不採択(否決)となった。



 現在、市役所内には、いくつかの喫煙スペースがあるが、市は次の段階で全面禁煙を行うとしていた。

・23年7月 職員の喫煙所使用時間制限実施
 昼食時の休憩を除き、残業時間を含む勤務時間での禁煙

・23年10月 市役所内喫煙所の撤去、屋外喫煙所の変更
 市役所内の全ての喫煙所をなくし、一階の駐車場脇にある屋外喫煙所は来庁者専用とする。職員用は、車庫内に設置

・24年度中 市役所全面禁煙
 市役所敷地内の全ての喫煙所を撤去

 陳情は、この禁煙計画に反対するもので次のように理由が述べられていた。

1 . 国はたばこを吸うことを国民に認めている。
2 . 国及び地方自治体の多額な財源である。
3 . 江戸時代の一時期、徳川幕府はたばこを禁じ、違反者には100 たたき、手鎖等の刑を課したが、違反者が余りに多く、数年後に廃止した歴史がある。もし、日本で禁煙法を施行することが万一あっても同じ事がおこるであろう。
4 . たばこは百害あって一利なしと言われているが、そのリラクゼーション効果は愛煙家でなければわからない。その気分転換効果は抜群であると言える。
5 . 近年とみに煙害が喧伝され、受動喫煙の害が叫ばれ、それはそのとおりかもしれないが、完全な分煙化をはかれば防げる事である。
6 . 肺がん等の要因になると言われているが、ある調査によると、肺がんで亡くなった人でたばこが原因とされているのは5 % だそうである。
7 . 愛煙家の職員の仕事の効率が落ち、市民に対する行政サービスが低下する。
8 . 最近たばこを吸う事が準犯罪のようになっているが、これは差別以外の何物でもない、日本人は建前に流れ最近の震災の後の自粛でも明らかなようにいい子ぶるのが好きであるが、これは是正すべきである。

 確かに陳情者の主張が分からないわけでもなく、分煙でも対策はできるとは思う。しかし、受動喫煙が懸念されているなか、公共施設では禁煙にすべきではと考え、私も陳情には反対した。同僚の喫煙議員も禁煙にすることに賛成していたこと、職員組合の了解を得ていることを考えれば、時代の流れだと思う。

 しかし、委員会で指摘したことだが、全面禁煙にしたとして、市役所の境界から一歩出た先をどうするのか、具体策が答弁になかったことは課題だ。敷地の一歩外でタバコのポイ捨てが行われた場合、周囲への迷惑になってしまう。市役所の隣には公園があり、ここで吸殻が捨てられてしまう可能性もある。武蔵野市内の駅前で禁煙区域が指定されているが、区域が出た先に吸殻が多く捨てられているという事例もある。
 喫煙者のマナーの問題だが、対策も全面禁煙までには必要だろう。