武蔵境駅 西口改札の可能性

 6月27日に開催された鉄道対策・武蔵境駅周辺整備特別委員会(※)で武蔵境駅西口改札の可能性についての議論があった。JR東日本はこれまで、一駅に一改札を基本としており新たに改札を設置する場合は、求める者が費用を負担する方針としていた、これを変更したことが分かったからだ。西口改札が設置されると、駅西側の住民には利便性が向上するが、地元の商店がどうなるかの課題も出てくる。

 西口改札については、お隣の東小金井駅で問題になっている。これまで一改札の予定だったが、中央線高架下に商業施設を作り、そこへつながる西口を開設するJRの計画が急に明らかになったからだ。小金井市議会では、一駅一改札を前提としたまちづくり方針と異なることから見直すこと、高架下商業施設の売り場面積を縮小すること、市民や商業者の納得を得るまで着工しないことを求める「東小金井駅西口改札の設置と高架下店舗計画の見直しを求める決議」を全会一致で可決したほどだ。

 特別委員会で武蔵境駅の西口についての質問があり、最近になってJR東日本の方針が変更された。改札などについては、JR東日本の方針が決まったら市に説明するように伝えている。地元との協議をして欲しいが事業者はJR東日本。そのため、最終決定前に地元には説明をして欲しいと伝えたい。市としては、昭和60年5月に西口を開設して欲しいと要望を出していた、との答弁があった。
 
 武蔵境駅の西口開設を求める意見は、これまでにも議会であったが、市が求めると開設費用やランニングコスト(改札口の人件費など)が市負担になることから積極的に開設すべきとはなっていなかったのが現状だ(※2)。
 現在、工事が進めれている駅舎には、当初から西口改札のスペースが考えれている。JR東日本の方針が変わり、西口改札をJR東日本の費用で設置するのであれば、駅舎のため、実現性はかなり高くなったともいえる(図の赤い枠内。図は2006年6月に市議会へ出された資料)。nisiguti

 しかし、エキナカに象徴されるように最近の“JR商法”は、客の囲い込みをするのが特徴と考えれば、周辺商業への影響はかなり大きいと思う。これまでの構想では、駅近くの鉄道高架下には商業施設を入れることが想定されており、西口改札が開設されると、その入り口に人を直接誘導することになるからだ。

 商売なのだから、西口改札の設置に負けないような魅力のある店にすればいい、市民には便利になるのだから、との考えもあるだろう。でも、まち全体の魅力を考えるとそれでいいのだろうか、との疑問もある。

 現実的に開設されるのかは分からないが、開設するとなれば、西口改札は武蔵境周辺のまちづくりの大きなポイントになりそうだ。駅周辺の商業者の考えも気になる。

※1 武蔵野プレイスが開館することから鉄道対策・農水省跡地利用特別委員会がなくなり、新たに設置された特別委員会。武蔵境駅周辺のまちづくりを対象とする。

※2 例えば吉祥寺駅のホーム東側にある出口は商業者が費用を負担している。改札にいる人はJRの駅員ではなく独自の人。そのため乗り越し清算などは機械でしかできない。