「破局的事故の可能性を無視してきた」 参議院で参考人が原発政策を批判 

 5月23日に参議院行政監視委員会が開かれ、福島原発事故を受けて4人に参考人から意見を聞いた。参考人の小出裕章京都大原子炉実験所助教授による原子力は石炭に比べても大変貧弱な資源だという主張や地震学者の石橋克彦神戸大学名誉教による福島原発事故は津波以前に地震によって重大事故が発生した可能性がかなり大きいという主張を聞くと、原子力についてのそもそもを考える必要性を感じた。

 委員会の正式な議事録はまだできていないが、YouTubeやブログにその内容が伝えられている。これらを読むと、小出助教授が石炭や石油は枯渇してしまうから将来は原子力だと信じて研究者になったが、石油に比べても数分の一、石炭に比べたら数十分の一しかないという大変貧弱な資源であることが分かった。だから、高速増殖炉の必要性が言われているが、計画が次々と先延ばしされ実用化の目処さえ立っていない。年間1兆円以上を捨ていていることになるが誰も責任を取っていない。
 そして、原発は『絶対に壊れないなら放射能は出るはずがない、いうことになってしまいますので、原子力発電所はいついかなる場合も安全だと。放射能が漏れてくるような事故を考えるのは、想定不適当と。そして想定不適当事故という烙印を押して無視することにした、わけです』(ブログ「ざまあみやがれい!」より引用)というによる原子力政策への批判が述べられていた。

 また、石橋名誉教は、地震による事故だとすれば、2006年に改定された耐震設計審査指針に問題があることを意味している。福島の事故で全国の原発に津波対策を指示して安心になったように思えるが耐震設計審査指針を見なおす必要がある。そもそも人間の常識から考え大津波をかぶるようなおそれのある場所で原発を運転するということ事態、正気の沙汰ではない。フランスやドイツと違って日本の場合は、地震付きの原発。地球の全地震の約10%が集中している日本に原発はつくるべきではない、とまでも述べていた。

 あくまでも参考人の主張だが、この意見を聞いて参議院行政監視委員会がどのような結論を出すのか、あるいは、何かしらのアクションを起こすのか注目したい。そして、原発自体をもう一度、リスクも含め考え直す必要があると思う。せめて、今以上は必要ないとの前提でどうやってリスクを少なくしていくかを考えるべきだと思う。

【参考】
●参議院 インターネット中継(5月23日の行政監視委員会の録画がある)
 

●47news 共同通信
 原発推進政策に批判相次ぐ 参院委で小出京大助教ら

●ざまあみやがれい!
 小出裕章参考人の全身全霊をかけた凄まじい原発批判がわかりやすすぎる!(文字おこし) 
 石橋克彦参考人(地震学者)特殊な地震国日本の原発に対し重大な5つの警告(文字おこし)

●小出裕章(京大助)非公式まとめ