小金井市産食品の放射能測定 市民が測定し結果を公表 

 小金井市と小金井市放射能測定器運営連絡協議会が、小金井産の野菜の放射線を測定した結果を公表した。結果は、国の食品衛生法の規定に基づく食品中の放射能物質に関する暫定基準値(放射性セシウム 500ベクレル)の基準値を下回っており心配のいらない数値としている。一方、茨城県産のブロッコリーについては、放射性セシウムが500ベクレルを超えたとしているが、現在、再検査を実施中で最終的な結果は出ていないとしていた。

 測定結果は同協議会のサイト小金井市経済課消費生活係のサイトで公表されている。
 
 食品の放射能測定は小金井市の事業としておこなわれているもの。1986年のチェルノブイリ原発事故を契機とした市民運動があり、食品の放射能測定を求める陳情を議会が採択したことから、1990年に市が放射能測定器を購入。陳情署名に取り組んだ市民が中心となり「小金井市放射能測定器運営連絡協議会」を設立し、市から委託を受ける形で現在まで20年にわたって毎年計測を続けてきている。

 今回、協議会が発表した小金井産の野菜の数値については、『国の食品衛生法の規定に基づく食品中の放射能物質に関する暫定基準値(放射性セシウム 500ベクレル)の基準値を下回っており心配のいらない数値となっております。また、茨城県産のブロッコリーについては、放射性セシウムが500ベクレルを超えたと発表しました。
 茨城県産のブロッコリーとして発表されたものにつきまして、国の基準値を超えたものの公表は、公の機関で再検査を行い公表についての判断をすることとしています。今回についても再検査を依頼しましたが、国からの検査等で忙しく、市町村の検査は行うことができないとのことでした。そのため、判断する数値が得られない状況があり、残念ながら公表するという結論には至りませんでした。また、家庭菜園のもので一般に流通しているものではないため公表の対象としませんでした』としている(小金井市のサイトより)。

 また、東京都は、都内産農産物の放射能検査結果についても公表している。

 平成23年5月12日付け産業労働局による「東京都による農畜産物中の放射能検査(第6報)及び林産物中の放射能検査(第2報)について」によると、三鷹市、小平市、国分寺市の農家で栽培されたホウレンソウ3検体、小平市の農家で栽培されたコマツナ1検体、大島町で栽培されたアシタバ1検体及び日の出町で栽培された原木シイタケ1検体を検査した結果、『すべての検体について暫定規制値を下回った』と発表している。

 都下の食品については、検査したものに限ってとなるが、今のところ、不安は残るものの基準を下回っていることになる。福島産ブロッコリーの再検査結果が注目される。

【視点】
 今回の福島原発の事故で土壌や食品の放射能について、測定を求める意見は多い。しかし、国や都の機関では対象が多いことから自治体ごと、食品ごとに対応できていないのが現状だ。国や都に頼るのではなく、自治体で自ら検査することが必要だろう。それが、地域主権でもあるのだと思う。小金井市に確認したところ、放射能測定器はアメリカのキャンベラ社製で購入費用は432万6000円だったのだそうだ。福島原発の今後が不透明なことを考えると、武蔵野市でも購入を検討すべきではないかと思う。
 そして、小金井市が20年も継続して検査をしていたことは知らなかった。敬意を表したい。市民と市の協働としても参考にしたい例だと思う。