「武蔵野市議会のめざすべき道」

 武蔵野市議会で正副議長が決まったが、選出方法について立候補制などの意見が出され、今後の課題であり改善をしなければならないという意見が多かったことが明確になったのは意味があったと思う。また、きくち新議長も就任の挨拶で議会改革についての認識を示していたことを考えれば、武蔵野市議会の議会改革も今よりもさらに進む可能性が高まったとも言えるだろう。
 内部資料とされているが、深沢達也議員から議長選挙にあたって所信を記した資料をいただいた。今後の議会改革にあたって参考になると思う。

 所信を記した内部資料は下記。深沢議員の許可をいただいて転載します。このような思いや具体的な手法を候補者が議論してから投票をするような議長選挙にすべきだと思う。

————————————-

(内部資料)  
 武蔵野市議会のめざすべき道

                        深沢達也

 地方自治は二元代表制で運営されています。市長は有権者による直接選挙で決められますが、議会の長は制度上、有権者の直接選挙でなく議会を構成する議員の選挙で決められます。これは国民の代表である総理大臣が国会議員による選挙によって間接的に決まるのと同様、有権者の直接選挙で決まるものでない。
 国政と地方自治、行政と議会は違うとはいえ、結果こうした構造から起こる有権者の政治不信をどう解消するかで、国政で多数を占める政権党の総裁、党首決めでは、事実上国民の代表を決めることになるため、より開かれたものにしようと、国民注視のもと、その透明化や民主化を図ってきた改革努力の歴史があります。
 我々自治体議会の長を決める方法も、結果多数決で決することは当然として、議長は議会内の多数派、少数派、双方を含めた議会全体を代表する立場であるから、少数の意見も聞きながら決める、民主的で開かれたものにして、その結果と経過を市民にわかりやすく説明できるようにすることは、我々の為すべき課題と考えます。
 この見地から、このたびの議長選挙にあたっては、先の代表者会議で立候補制、所信表明の機会をつくったらという提案が出され、実際、昨日の休憩中には、おおかたの会派代表者、傍聴議員が一同に会し、議長の決め方についての意見交換が任意に行われたことはこれまでになかったことであり、新たな道を開く一歩と期待しますが、このたびも内実において、旧来と同じかたちにとどまったことは残念です。

 私はこれからの議会改革の第一歩として、まず開かれた議長選挙を訴えたい。

 私は、副議長として議長を補佐すること二年、その後二代つづく議長のもと議会運営委員長として議会運営に関与した三年の経験から今後の議会を展望し、次の所信を述べます。

 いま、「地方議会はどこへ行くのか」全国から注目されています。
 われわれ武蔵野市議会は先人のフロンティアの実績をもとに、既定の概念にとらわれず、より活性化の道を開くことこそ目前の課題と考えます。議会がますます活発になることが市政のいっそうの拡充に反映すると確信し、次の方向をめざします。

 1、動く議会
 2、より議論し意見の収斂を可能とする議会
 3、時代を先取りする議会

 この3原則を実現する具体の指針として、以下を示したい。

 1、現在の年四回の定例会制を通年議会に改め、より機動力をもたせること
 2、議員同士の議論を活発にし、収斂された議論を行政に反映させるため、各テーマに柔軟に対応できる議員懇談会を設置する
 3、議員懇談会をはじめ、党派をこえた議論の場から派生する必要な研究会や勉強会、調査活動が自由に行えるための空気づくりと事務局体制拡充等の環境整備

 私は、地域づくりこそが国づくりであり、武蔵野から日本の未来をつくるという立場から、武蔵野市議会はその先頭にたたなければならないと考えます。先に述べた活性化の道を切り開きながら、市議会議員の仕事を、通年を通しての専従職として位置づけ、その役割と責任を明確にし、これを果たすため、その骨格を定める議会基本条例の制定が求められていると考えます。その実現と未来の地方議会のあり方確立へむけ尽力します。

 以上、所信といたします。