候補者が分からない選挙でいいの? 各会派の態度も分かる。 新議長、副議長選挙で

 新たな武蔵野市議会の議長と副議長が決まった。新議長は、きくち議員(自民党)、副議長は土屋議員(市民クラブ)。いわゆる邑上野党側による正副独占という結果だった。この議長を選出するにあたっては選挙が行われ、対抗馬となったのは深沢議員(民主党・無所属)。票差は、きくち15票対深沢11票だった。この票からは、各会派の考えが伺い知れた。



 
 議長選挙は、投票用紙が各議員に配付されて名前を書くという手法だ。しかし、普通の選挙とは違い、誰が候補なのか分からない状態で行われる。多くの議会でも同じだが、議長選挙が行われる前に会派間で調整が行われ候補者が決まることが多く、密室談合と批判されることもあるものだ。

 今回、この議長選挙を行う前に議長になりたい人の所信表明の場を設けられないかという提案を民主党・無所属の会派として行い、代表者会議が開かれている。前回の代表者会議では、立候補制度を取り入れたらどうかという提案があって取り入れることはすぐにできなかったが、今回は今から制度を作る時間がないので所信表明をする場を作って欲しいという提案だった。

 しかし、賛同する会派もあったが、結果的には制度をしっかり作るほうが先との意見があり、全会派一致でないと決まらない原則からこれも行うことができなかった。
 ただし、代表者会議では議長選挙のあり方など議会改革を進める必要性は認める会派は多く、今後に期待が持てるものだった。

 その後、非公式ではあるが。深沢議員は事前に議長への意思表明をしていたのだが、結局、事前に誰が候補なのか、何をしたい議長なのか分からないままで投票用紙が配られて選挙となった。

 この選挙を傍聴したいた人に聞くと、誰が候補者か分からないのに選挙ができるのか、と聞かれた。確かにそうだと思う。市民に分からないようなことはしないほうがいい。開かれた議会にするためにも、議長の選び方の改革も急務だと思う。

 議長のの後には、副議長選出も選挙が行われ、こちらは土屋議員14票で対抗馬となった川名(民主党・無所属)は12票だった。

【視点】
 誰が投票したのか

 議長選挙は、議案の賛否のように手の上げ下げがなく投票用紙に候補者氏名を記入して投票するので、誰が誰に投票したかは分からない。おそらくという推定でしかないが、事前の話では、深沢議員にはには共産党と市民の党の会派から賛同する意見があったので、これらの会派が投票していたのは確かだろう。きくち議員には、自民党、公明党、市民クラブの11名に加え、投票結果から考えれば、むさしの未来の会派が投票したことになる数だろう。議長選挙では、自民党、公明党、市民クラブ、むさしの未来が同じ考えだったということになる。
 ただし、議長選挙と副議長選挙では票数が異なっていたので、会派が統一して投票したのかは分からない。