議長の立候補制

 5月10日にあった会派代表者会議で、議長の選出方法を立候補制にすべきとの提案があった。議長になりたい人が、何をするために議長になるのか、抱負を示したうえで選ぶべきとの提案だった。市民から、どのような理由で議長が選ばれたのかの説明もでき、議会が開かれることになるという理由からだった。



 武蔵野市議会では、新たな議会の当初は、暫定議長(武蔵野市議会の場合は年長議員)が議長の選出方法について臨時議会で議題に上げ、議員の誰かが議長候補を推薦し「異議なし」で決まるか、選挙との発言があれば選挙できまるという方式になっている。しかし、選挙とは言っても記名用紙がいきなり配布されて投票が行われるので、市民からは、投票前に誰が候補者なのかさっぱり分からないことになる。どのような理由で議長が選ばれたのかと市民に聞かれても答えようがないこともある。
 このことを考えれば、どのような理由で、あるいは、議会改革などこのようなことをしたいから議長になりたいと立候補している議員のなかから選べば、理由は明確になるし、市民にも説明がしやすくなると思う。

 多くの議会では、当選数と所属する会派の人数が優先され、事前に協議されて議長が決まっていこと多いと思うが、議長の立候補制は、議会の見える化にもなり改革を進めている議会で導入されている事例が多くなってきている。全国市議会議長会の調査では、全国806市議会のうちの100市、12.4%で導入されている(平成21年度)。さらに、たんなる抱負だけではなく、具体的に何をするという議長マニフェストを表明するケースさえもある。

 代表者会議では、人事は複雑なこともあるので従来どおりで良いという意見と条例など制度を作るほうが先決との意見があり、とにかくやってみようという提案した市民の党の議員とで意見がまとまらず立候補制度の導入は、この日では決まらなかった。
 武蔵野市議会の議長を決めるのは5月16日の臨時議会。誰がなるかも含めて、波乱含みかもしれない。

【視点】
 確かに、本会議で表明する時間を設けるのか、選挙方法をどのようにするのかなど課題はある。でも、市民にも分かるようにと考えれば、検討してもいいはずだ。
 議長は、議会運営を担うだけではなく議会を代表する立場であり、人事も含めた議会事務局の長でもある。自ら議員になりたいと立候補し、選挙をとおして議員になった中からさらに議長になるのだから、なぜなりたいのか、なったら何をするのか、抱負なりマニフェストを示すことは難しいことはではないと思う。というよりも、できることだ。
 今回は臨時議会を直前にした時期であり時間がなかったが、今後も導入に向けて考えたい。

【参考】
武蔵野市議 川名ゆうじの武蔵野blog  議長選挙にマニフェスト

ザ選挙   全国初の試み 議長マニフェストの評価