原発事故 20キロ圏内の動物たち

 福島第一原発事故で原発から半径20キロ圏内が警戒区域に設定され立入り禁止になった。このことで、取り残された多くの動物をどうすればいいのかが問題になっている。人の命や生活は優先されるべき。でも、パートナーでもある動物たちも同様に考えなくてはならないはず。被害を受けているのは動物も同じだ。絶対安全だった原発が今、このような状況を生み出している。推進派の人たちは、どう考えるのだろうか。

 20キロ圏内では、鎖につながれたままの犬や家畜が放置されているという。犬は一緒に避難ができなかったからだろうと推測できるが、えさがないことで餓死することや野犬になることで狂犬病や人を襲う危険性が指摘されている。このため福島県は、20キロ圏内に登録されている犬は5800頭いると推測されることから調査と保護を行っている(時事ドットコム2011/04/27)。しかし、(社)UKC JAPAN アニマルレスキューによれば、10数人で対応し保護したのは犬5頭のみだったという。これは、県は依頼された犬以外を確保出来ないことが理由で、つながれたままの犬は放置するしかないのだそうだ。そのためUKC JAPANは抗議を行い、自ら救命に行きたいと申し出ているが許可はでていないようだ。

 これらの動きに対して、4月25日、THEペット法塾、特定非営利活動法人アニマルレフュージ関西、北日本動物福祉協会、一般社団法人FreePetsが連名で原子力安全・保安院や農林水産省などへ「20キロ圏内の動物を救護する専門家チームを警戒区域内に入らせる緊急措置の要望」という緊急提言が行われている。趣旨は『警戒区域内の動物(ペットまたは家畜等)を救護するために特別に組織された専門家チームを「緊急事態応急対策に従事する者」として、または、市町村長が認める一時立ち入りとして、警戒区域内に入らせる旨の緊急措置を要望する』というもの。しかし、原発付近の家畜は殺処分が決定し ペット等は福島県が保護することになったという(ロケットニュース24 2011/04/30)。保護活動は5月2日までの予定。

 立入り禁止になるまでは、多くの動物保護団体が活動をしてきたが、立ち入り禁止となったことで活動ができなくなっているという。私が原発近くに行った4月9日には動物をほとんど見かけなかったが、『fotgaznet』に「原発から20km圏内の動物たち」の記事があり4月1日と18日の動物の様子が記されている。上記のロケットニュース24にも動画がある。

 原発を考え直すべきだ。心が痛む。

 

【参考】
毎日jp 東日本大震災:原発20キロ圏「ペットにも命」 福島浜通り、保護活動が活発化

youtubeは(社)UKC JAPANによるもの